中国の西安市にある陜西師範大学は26日、「女性用立位便器」の正式使用を始めたという。その目的は節水だ。男性用の立位便器の場合、小便を水洗するのに使用する水は多くても3リットルなのに対し、女性の場合は6リットル程度の水が必要になる。1日に換算すると女性のトイレにおける水使用量は男性より10リットルほど多いことになり、同大学は「女性全員が立位便器を使えば1日で160トンの水を節約できる」というポスターを貼り、使用を促している。気になる形状だが、便器は男性用のものと同じような作りで、女性は紙でできた立ちション用のアイテムを尿道の位置にあてがい、用を足す。すると男性のように尿が前方に射出され具合よく便器に放出できるという仕組みだ。ちなみに便器の周囲は仕切りで囲われており、一応個室のような作りになっている。
女子学生からは「衛生面に不安がある」、「恥ずかしい」などといった否定的な意見も多く見られたが、一方で「いちいち座り込まなくてもいいからラクチン」といった感想もあった。
アメリカで大ヒットした「GO GIRL」は、女性の立ちションを補助するアイテム。こちらは柔らかいシリコン製で筒状になっており、身体にピッタリとくっつけて使用する。少し練習すれば誰でも男性のように立ったまま尿が排泄できるようになるというという。キャンプや釣り、ランニング、旅行などのアウトドアシーンでは、女性は汚い便器に仕方なく座ったり、わざわざ茂みの中に分け入って用を足さなければならなかった。この道具はそうした問題に悩まされるアクティブな女性にウケ、アメリカのドラッグストアでは品切れになるほどの人気ぶりだ。
日本では、1951年にTOTOが発売した女性用立位便器「サニスタンド」がデパートや学校に広く設置されたが馴染まず、1971年には生産が中止された。ちなみに男性用とは逆向きで壁に背を向けてまたがるように立ち、膝は曲げずに前に屈むというスタイルだった。しかし日本でも江戸時代には京都の女性が立ち小便をするのは一般的な習慣だったし、農村部でも当たり前のことだったようだ。日本でも再び女性の立ちションブームが訪れることはあるのだろうか?
「公衆トイレとかコンビニのトイレだと、便座をあげて中腰ですることはあります……。どうしても、誰が座ったか分からない便座にお尻をつけることができないんですよね。だから、男性の立ちションはうらやましいです。できることならしてみたいです」(20代女性)
小さい頃は男性の「立ちション」に憧れていたという女性も意外に多く、衛生面さえ問題ないなら、ぜひ立ちションにチャレンジしてみたいという日本女性は相当数いるのではないだろうか。一方で、女性と一緒に暮らす男性の中には座ってすることを強いられている人も多いことだろう。また、言われなくても飛び散るから、などの理由で自ら座ってする男性も増えている。まさかとは思うが、いつかトイレ事情が男女逆転する日が来るのかもしれない。
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