＜アメリカ発＞
アメリカのセレブ界における、セックステープが「ある」「ない」、「出す」「出さない」の騒動は最近異常なまでの過熱気味である。
ちょっと古い話になるが、この騒動は元プレイボーイのヌードモデルで、巨大なニセ乳が揺れる水着姿だけが売りだったアメリカのドラマ「ベイウォッチ」に出演していたセレブのパメラ・アンダーソンと、彼女の前夫であるハードロックバンド「モトリークルー」のドラマー、トミー・リーの、あの悪名高きセックステープから始まったといっても過言ではない。テープが盗まれて違法に売られたものとして裁判にまで持ち込まれ、結局2人に大金が支払われて解決したようだが、その後雨後のタケノコのようにセレブのセックステープが出てくる出てくる！ パリス・ヒルトンや現在人気のリアリティ番組セレブ、キム・カーダシアンら、いわゆるB、C級セレブ的存在で、特にこれといった才能もなさそうなセレブやモデルたちが、売名と金銭目的のためにわざとテープをリークしているという噂も囁かれている。もっとも、パリスの場合はお金には困ってないし、ステータスが大切な良家の出身なので、自分でリーク下と云うのは考えにくいが……。
このセレブのセックステープ市場をアメリカで独占している感があるのが、「ヴィヴィッド・エンターテインメント」という会社である。そして、年商100億円というこの会社が今目をつけているのが「オクト・マム」ことナディア・スールマン女史。彼女がオクト・マムと呼ばれている理由は、8つ子を産んで一躍有名人になったから。彼女と子どもたちを題材にしたリアリティ番組が制作されると思われていたが、いったいどういうことか、番組は作られずに彼女は破産したらしく、自宅を現在差し押さえ処分にされている。
不妊治療中に排卵誘発剤などの投薬治療を受けている夫婦に双子や3つ子、またはそれ以上の子どもが出来ることは珍しくない。しかしこのスールマンさん、結婚しているわけでもないのに、かなり無計画に薬を使って8つ子を産んだことで世間からバッシングを受けている。そのうえ、彼女には8つ子のほかに6人の子どもがいるのである！ 何でも、彼女自身の母親によれば、スールマンさんは子どもを産むことに異常な執着を示しているらしく、父親なしでの妊娠と出産に踏み切ったという。しかし、8つ子を含む14人の面倒を見切れなかったらしく、これから政府による生活保護を受ける見通しが高いということ。世間の目がなおさら厳しくなるのは避けられないだろう。
そんな彼女、どうやら子だくさんのアンジェリーナ・ジョリーに執着しているという噂もあり、顔をアンジェリーナに似せて整形していることが写真を見ればすぐ分かる。ヴィヴィッド・エンターテイメント社はそんなルックスと、8つ子の母と云う特異性に目をつけ、AV一本出演で50万米ドル（約4250万円）のオファーを彼女に出した。このオファー、昨年は100万米ドルだったと云うことだが、自宅差し押さえで足許を見られたか、半分に落ちたらしい。
今のところスールマンさん側は「お金のためにセックステープに出演するなんて絶対しない」突っぱねているというが、自分でリークしたのにインタビューで泣き言をいうセレブたち。これもただのパフォーマンスで、実はもう契約が進んでいるのではないかという説もあるが……8つ子の母主演のセックステープ、あなたなら見たいですか？
（文＝相馬 佳）
「麻薬依存者でバイセクシャル」らしいですよ
日本での知名度はこっち
