写真:櫻井健司
重力に身をまかせ、ずっとこのまま。
身体の力をぬいて、身を委ねて。
チャートやなにや、人間関係や、全てのことは見て見ぬふり。
ビルとビルと間の隙間。
身体の力をぬいて、身を委ねて。
チャートやなにや、人間関係や、全てのことは見て見ぬふり。
ビルとビルと間の隙間。
木のくぼみ。看板の間。柵と柵の間。
綺麗にはまった鋳型のように、寸分の狂いもなく。
私を受け止めてくれる。
と思うのも一瞬。少し違った。
肩にサイズ、足の置き場に違和感がある。
この場所じゃないんだ。
ふと好奇な目で、私を見る小学生の姿。
ねえ、挟まろうよ。
ねえ、挟まろうよ。
寄りそうのと挟まるのは同じこと?
目の前が見えないことの方が正解だったり。
テーブルを置いて、お気に入りの椅子を置いて。
この場所で生きていきたい。
この場所で生きていきたい。
見つからない。見つからない。
私の場所が見つからない。
挟まる場所が見つからない。
私の身体の相方はどこにいるの?
早く挟まりたい。挟まりたい。
私の場所が見つからない。
挟まる場所が見つからない。
私の身体の相方はどこにいるの?
早く挟まりたい。挟まりたい。