＊イメージ画像：『深夜2時の漫画喫茶はイタズラし放題4時間special』 いつの時代も学生というものは金なし、場所なし、性欲だけは無限大。最近では手っ取り早く性欲を解消する手段として、マンガ喫茶を利用する若者が増えてきている。都内在住の女子大生Aさん（20）はこう話す。
「私も彼氏もお互い実家同士で、エッチしたくても場所がないんです。ラブホだと2～3時間で5,000円くらいするから、そう毎回は行ってられないし。マン喫だったら個室だし、安いし。ちょうどいいんです」
昔なら「若いヤツらは外でヤッてろ！」なんていったかどうかは知らないが、車もなく、外でヤル勇気もない若者にとっては薄暗いマンガ喫茶がイチャつくのに都合がいいようだ。しかし、最後までイタしてしまうことに抵抗はなかったのだろうか？
「初めはすごくイヤでした。なんか彼氏がテキパキと貸し出しされている毛布とかでドアのガラス部分を隠しだして、何してんだろと思ったら、まあ（笑）。抵抗したんですけど、なんか流されちゃって。声出しちゃマズイから彼氏が私の口に指突っ込んだりするのがちょっと……いいかも、みたいな。もうマン喫行ったらエロモード、がクセになっちゃってるかもしれないです」
ラブホテルでは味わえないスリルに快感を覚える人もいるのかもしれない。しかし、ある男子大学生（22）はこう語る。
「一回、ナンパした女とヤってたら、やっぱり女の子って声出しちゃうじゃないですか。ベルトの音もやたらカチャカチャ響くし。で、パッと上見たら、3方向から覗かれてて。『うわっ』って言ったら散り散りになっていきましたけど、集中できませんよね。狭いし。だから、マンガ喫茶はラブホテルへ行くための布石として使うのが一番いいんじゃないですかね。あとはオナニーとか。アダルトチャンネルは見放題だし」
もちろんマンガ喫茶での性行為は公認されるべきものではない。密室で個室に近いカップル席は2006年の改正風営法の解釈に抵触することになり、「カップル席の内部が見えない密閉型扉を撤去しないと風俗営業としての届け出が義務となり、原則深夜0時までの営業」との規制を受ける。そのため日本複合カフェ協会加盟店舗ではカップル席の中が見通せない密閉型扉は撤去、順次ウェスタン扉などの解放扉、窓が付けられ室内が見通せる扉に変更された。また都道府県によっては条例などの規制により扉そのものが設置できないところもある。また、入店時や会員登録時に身分証明書の提示を求める店もあり、性行為が見つかった場合には当事者を出入り禁止にするというところも多い。しかし、こうした規制や配慮にも関わらず、安価で手軽に2人きりになれるマンガ喫茶は売春と非常に相性がいいようで、逮捕者が後を断たない。
・09年10月、東京都内の大学3年生の男子が、立川市のマンガ喫茶で携帯電話のコミュニティーサイトで知り合った高校2年生の女子生徒（16）に5000円を渡して行為に及んだ。男子大学生は大学の友人2人にこの女子高生を紹介し、児童売春・児童ポルノ禁止法違反と売春斡旋の容疑で逮捕される
・10年7月、千葉の大学に通う都内在住の大学1年生男子がマンガ喫茶で高校1年の女子生徒（15）に1万円を渡す約束をしてわいせつ行為をしたとして逮捕される
大学生男子の逮捕者が目立つのは、それが「売春」かどうか業者側が判別しにくいというのも一因としてあるようだ。店内の性行為に頭を悩ませる大手チェーン店などでは、怪しげなカップルは入店を断るなどして売春行為が行われないよう配慮している。しかし、大学生男子と女子高生のようなカップルでは「売春目的」かどうかの判断が難しいという。仮に普通のカップルだとしても、成年と18歳未満の男女との性交あるいはみだらな行為は淫行条例に抵触するが、カップルが店内でそういった行為をするかどうか事前に判断するのは不可能に近い。それにしても5000円とは、売春の価格としては非常に安いように感じる。「売春」というと、女子高生と中高年の男性という図式が真っ先に浮かんでしまうが、いつのまにかお金のない大学生男子でも気軽に手が出せるような、カジュアルなものに変容していたのかもしれない。早い、安い、後腐れなし、がウリの「ファーストセックス」は、おいしいのだろうか。
個室だから、さもありなん
