「AV女優に失恋したら、AV女優で癒せ」。これはAV女優に勝手に恋して勝手に失恋することが癖になっている筆者の格言だ。AVを生業にしている筆者にとって、応援していたAV女優を失う心の痛みは怪我も同様。素早く処置して次なる片想いへと挑まなくてはならないのである。というわけで、目下、筆者はブロークンハート中。なぜって? 恋するあいださくらちゃんを失ってしまったから。18歳でありながら、大きな荷物を背負って歩くような危なっかしい姿が愛おしく、ほのかに胸をキュンキュンさせていた1年とちょっと。AV界を卒業し、新しい道を歩みだしていった彼女を追いかける手立てはない。
戦意喪失……。うなだれながらパソコンの前に座っていた時、偶然に発見したのが本日紹介する早坂あずきちゃんだ。彼女を見つけた時の第一印象は、「幼すぎる!?」。これは、あいださくらちゃんを発見した時に感じた印象とまったく同じだ。いてもたってもいられず作品を取り寄せてみると、たしかに似ているのだ。年齢も同じ18歳だし、不安で泣き出しそうな顔。純粋さを物語る黒髪。処女にしか見えないウブな表情。そわそわしながら必死になって言葉を辿るインタビュー。キターッ!! 失恋からわずか数週間。痛みを癒してくれそうな新たな萌えロリ美少女を発見してしまったのだ!
ところが、開始から数分後、違和感が。それは彼女の笑顔。本番が近付くにつれて大きな黒目を潤ませて、必死に笑おうとする顔が、さくらちゃんとは確実に違った。でも、悪くない……というかイイ!! カメラの前で男優に股間をパックリと開かれてしまうと、思わず目をそらしてしまう彼女。それでも、泣きだすこともなく、逃げることもなく、静かに快感の時を待ち焦がれて受け入れていく。その姿に、妙に萌えてしまったのだ。臆病なくせに好奇心旺盛。気持ちいいことが大好きで、ついつい大人の世界に迷い込んでしまったイケナイ女の子。ファーストセックスからはそんな匂いがプンプン薫ってくるのだ!
「男の人の興奮した顔を見るのが好きです」
続くフェラのコーナーでは、顔よりデカいチ●ポを必死な顔で舐め回し、髪を振り乱しながら奉仕。最後には3Pを初経験し、本気で壊れそうになりながら必死に喘いでいく。そこで見せる顔もイイ! 悪戦苦闘しながらフェラする顔も、3Pでガンガンと突き上げられたときの、「もう家に帰りたい」みたいな顔もたまらなく惹かれてしまうのだ。
素直なだけのイイ子ならどこにでもいる。けれど、早坂あずきちゃんのようなイケナイ子は早々は見つからない。どこから見ても純朴な乙女のくせに、どうしようもなくスケベ。彼女になら振り回されてもいいかも。そんな淡い恋心がうっすら芽生えた、印象に残るデビュー作である。
(AV評:文月みほ)
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