アグネスの霊感商法トラブルは「反アグネス派の陰謀」!?

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 アグネス・チャン(55)が、自身の事務所が運営している商品販売サイト「Chan’s」の一部商品について、早稲田大学名誉教授の大槻義彦氏から「霊感商法同然」「薬事法に抵触する恐れもある」と指摘を受けた。

 指摘を受けたのは「さまざまな病気を予防する効果がある」とうたった健康食品『五色霊芝』と、風水の効果で運気が上昇するという『パワーストーン』。パワーストーンは3,780円、五色霊芝は1カ月分が約2万円で売られており、アグネスが顔写真入りで商品の利用を勧めていた。

 アグネスは自身のブログで「霊感商法は大嫌いです。絶対にやりたくないです。薬事法抵触の事も全く知らなかった」「私は有害なオカルトは反対。クリスチャンなので、オカルト関連の活動など全くしていません」と弁明。さらに「アグネスから皆様へ」と題したエントリで「お騒がせしている事を心からおわび申し上げます」と全面的に謝罪した。

 だが、大槻教授は「『誤解を与えた』などということは大嘘。霊感商法は彼女が確信してやってきたこと」と再び批判し、ネット上でも「霊感商法が嫌いとかは問題じゃなく、実際に自分がやってことが批判されてるんだろ」「クリスチャンだからってのは関係ない」などと厳しい声が挙がっている。

 この一連の騒動をスポーツ紙が一面で報じたが、アグネスの夫で所属事務所の代表でもある金子力氏が、同紙の取材に対し「児童ポルノ法改正に反対している人たちに、大槻教授が乗せられてしまったのでは」などと発言したことから、再び騒動に火が点いた。

 アグネスといえば、日本ユニセフ協会の大使として児童ポルノ根絶に尽力しているが、実際に被害者のいない二次元の児童ポルノ表現にまで規制を広げようと法改正を主張し、規制反対派から批判を受けている。

 規制反対派によるアグネス潰しの陰謀とでも言いたげな金子氏の発言に、ネット上では「何でもかんでもロリコンのせいにするな!」「誰が炊きつけたとか関係なく、自分が悪い事したんだから謝罪すべきなのに」などと、以前にも増してアグネス側への批判が集中。

 実際、アグネスを快く思っていない人物が大槻教授に”タレコミ”をしたようだが、だからといって霊感商法まがいの行為が許される理由にはならない。

 ネット上ではアグネスに対する批判が高まる一方となっているが、大槻教授は自身のブログで、一部の反アグネス派の過激な発言にも警鐘を鳴らした。

「私どもの批判に対して、様々な意見がWEB上を飛び交っている。それだけ反響が大きかったと言えるのだが、その中で見逃せない文章が多数見られる。それは、アグネス批判をするあまり、民族差別・女性差別的な言葉である。この成熟した社会だからこそ、この種の霊感商法批判も自由にできるのだが、それを逆用して差別的言動をするのは許せない」

 一部の心無いネットユーザーが、アグネスに対して「中国へ帰れ」中国人が日本人に指図するな」などと本題と離れた勝手な発言をしており、それを憂いているようだ。

 霊感商法にしても表現規制にしても、どちらもヒステリックになりがちな問題だけに、無用な差別発言を生まないような冷静な態度が求められる。アグネスの今回の騒動は十分にイメージダウンとなったが、ネット上の過激な発言を一般人が目にすれば、規制反対派の人格が疑われる。もどかしさのあまり感情に任せて相手を傷付けても、何の解決にもならないということを忘れるべきではないだろう。
(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops

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