常日頃からスケベ心に男も女も関係ないと確信している筆者だが、よくよく考えてみるとAVを鑑賞する際には男子寄りのテンションに傾いているような気もする。いわゆる中2男子的な目線で、「うわ~、エッチなお姉さんだなぁ。もうボクたまらないよぉ……はぁはぁ」ってな具合に、猪突猛進的な自慰タイムに突入していくことが多いのだ。他の女性にも話を聞くと(とくにAV女優さんに多いのだが)賛同者が多数。男性脳、女性脳というものが存在することは一般的に知られていることだし、男性向けに制作されていることが多いAVに関しては、実際の性別に関わらず男性脳が主導となって、エロスイッチが作動することが多いということなのかもしれない。
とまぁ、何だか堅苦しい話でスタートしてしまったが、本日の作品は、比較的男性脳に操られがちな筆者が、なんと男性脳と女性脳の両方刺激されてしまった超刺激的な本格派ドラマ。ストレスフルな美人OLたちが、ネットで見つけた「イカせ屋本舗」なる闇組織に依頼するシーンから始まるのだが、その依頼内容がまた面白い。人気漫画『怨み屋本舗』的発想でいくと、目触りな女をイカせて欲しいと依頼するところだが、こちらは何と自分自身をイカせて欲しいというのが依頼内容。しかも、主張ホストとしてではなく、レイプっぽくいきなり襲って欲しいというオーダーなのだ。
依頼者たちは5名。1人目は上司との不倫がバレたという若きOLである。周囲の白い目に耐えかね、現実逃避のために始めた社内オナニーが癖になってしまった彼女は、さらなる刺激を求めて社内でイカせて欲しいと依頼。いきなり押しかけてきた硬派なイカせ屋に、デスクの上でこれでもかと犯され、快感の咆哮を響かせる。また、イジメ問題に悩むOLや、男問題で腐っていたOLなども容赦ないイカせ屋のテクニックに泣きながらも絶頂を極めていく。
中でもセクハラに悩む巨乳OLの依頼は、女性心理をついたディープな内容。セクハラされて感じてしまう自分自身の淫乱な体を罰して欲しいと依頼。パツンと張り出した美巨乳を荒っぽく揉みしだかれる度に、苦痛に顔を歪めつつも発情し、暗いオフィスの中で苦悶の声を漏らしていく。
欲求不満が爆発し、めちゃくちゃに犯されながらも絶頂を極めるムッツリスケベOLたちの痴態は男性脳を刺激。また、ハードボイルドな男のイカセ技によがり狂うOLの姿は、女性のレイプ願望を刺激していく。狂うほど犯されたいという願いは、抑圧された女性ほど強く激しい懇願となるもの。そして、誰にも言えない悩みを秘密裏に解決してくれるのが「イカせ屋」なのだ。これは、男性は勿論、女性にもこっそり楽しんで欲しい作品。ただし、カップルで楽しむと妙な誤解の元になるのでご用心!!
(AV評:文月みほ)
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