『狙われた団地妻』結城みさ

 男に強引に迫られた瞬間。朗らかなさっきまでの表情が失われ、心細げな眼差しでじっと見つめ、切ない顔で禁断の快感を拒絶しようともがく。なぜだろう、その顔を見ていると、もっと苛めてみたくなる。それが結城みささんの魅力だ。理性を狂わせるほどに可愛い大人のオンナなのだ。

 今年2月に、突如AV界に現れた結城みささんは、デビュー当初は母乳女優として活躍するマニア系女優であった。母乳や妊婦など期間限定の女性特有の武器を使ってデビューした場合、たいていはそれが失われたと同時に引退してしまうものだが、彼女の場合はまるで逆。母乳がでる時期が終わったころから、美熟女路線の王道を歩み始め、半年が過ぎた今ではトップクラスの美熟女になった。マニア色を払拭したことで、イケナイ人妻として妖しいまでの美しさを放出するようになり、より多くのファンを虜にしていった。

 さて、本日紹介する作品は、冒頭にも書いた通り、美しい人妻・みささんが男に襲われてしまう凌辱作品である。襲いかかった主は、同じ団地に住む隣人男性。毎朝のように、玄関先で夫を甘いキスで見送る姿を目の当たりにしていた男は、深い嫉妬心を抱き、腹黒い新聞配達人とグルになって悪だくみを始める。男は新聞配達人が設置した隠しカメラによって、彼女の日常生活を監視。夫婦がセックスで甘く悶える様子から、真昼のオナニーで性欲を剥き出しにする姿までつぶさに観察する。そんな姿を見ているうちに、我慢の限界を迎えた男は、ある計画を実行に移す。それは憎いみさの夫を監禁することだった……。

 やがて夫に続き隣人と新聞配達人の男に捕えられてしまったみさ。当然のごとく逃げ出そうとするが、あっけなく捕まり身ぐるみを剥がされてしまうと、今度は諦めたように身を預け、男の侵入を許してしまう。その様子は、内心はスリリングなセックスを楽しんでいるのではないか? そんな疑惑を抱いてしまうほどに魅惑的。だからこそ、もっと苛めてしまえと欲してしまう。彼女の真意と本性を暴くために……。

 ちなみに、実際に彼女に会った印象は、清楚で明るい奥様。子どもを抱えながらAV出演をしている苦労人というイメージとは真逆に、爽やかに仕事を楽しんでいる美女にしか見えなかった。もちろん、その内心は分からないが……。この作品は、筆者が抱いたそんな疑問を反芻させるものだった。嫌がっているのか? 悦んでいるのか……? 魔性の女とは、彼女のような存在を言うのかもしれない。気がつけば、彼女の表情のひとつひとつから目が離せなくなっていた。
(AV評:文月みほ)
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