元自民党衆院議員のハマコーこと浜田幸一(81)が、借金の担保として差し出した株券を勝手に売却したとして、背任容疑で逮捕された。浜田容疑者は今年1月、ツイッターにアカウントを開設し、「なう」を自己流に変化させた「だう!」を語尾につける独特の表現や、歯に衣着せぬ物言いが人気を博し、逮捕前にはフォロワー数が20万人を突破していた。その浜田容疑者のアカウントに、今回の逮捕を予告するかのような書き込みや謎の言葉が残されていたため、ネット上で話題となっている。
逮捕6日前の8月4日、浜田容疑者は「明後日くらいにツイッターやめるかな」とツイート。そして、7日の午後11時半ごろに「熱帯夜、熱帯魚、熱帯雨林、渡り廊下走り隊」という謎の言葉をつぶやいたのを最後に、更新が止まった。逮捕の報を受け、一般ユーザーたちの間では「逮捕されることが分かっていたのでは」「自分の逮捕を予告したのか」「最後の言葉は何かの暗号か?」などと議論を呼んだ。
だが、浜田容疑者は以前から度々「もうすぐツイッターやめる」とつぶやいており、逮捕の第一報を伝えたCSのニュース専門チャンネル「TBSニュースバード」も、ツイッター上に「『逮捕については、つぶやいていないことを確認』(社会部情報)」と書き込んでいるため、逮捕と「ツイッターやめる」発言の時期が重なったのは偶然だった可能性がありそうだ。
しかし、最後のツイート「熱帯夜、熱帯魚、熱帯雨林、渡り廊下走り隊」は全くの謎である。渡り廊下走り隊といえば、人気アイドルグループ・AKB48から派生したユニットだが、浜田容疑者との接点は無い。ガリガリ君に強い関心を示すなどユニークなツイートを連発していた浜田容疑者だけに、意味が通じにくいだけのギャグの可能性もあるが、ネット上では「熱が3つで熱三(捏造)、タイが4つでタイフォー(逮捕)の意味では」「つまり捏造逮捕ということかー!」という、かつて「週刊少年マガジン」(講談社)に連載されていた『MMR』(石垣ゆうき)顔負けの推理も飛び出している。
また、浜田容疑者の逮捕は重大なニュースから国民の目を反らすための謀略だとする陰謀論もネット上を駆け巡っている。浜田容疑者が逮捕された10日には、日韓併合100年に当たっての首相談話が決定しており、日本の植民地支配を全面的に謝罪する内容や国が保管する朝鮮半島由来の文化財を韓国側に引き渡す方針に、一部から批判が集まることが予想されたためだ。
さらに、酒気帯び運転でコンビニに突入して逮捕された自民党元県議・森祐喜容疑者の話題をメディアから素早く消すためという説も流れている。森祐喜といえば、自民党の大物・森喜朗元首相の長男であり、一部メディアでは、保護責任者遺棄致死容疑で起訴されている元俳優・押尾学との接点も取り沙汰されている人物。なぜか現行犯逮捕ではなく、逮捕の翌日に釈放、任意の取り調べをした上で書類送検という警察の方針は「特別扱い」の感が否めず、疑問の残る事件であったのは事実だ。
これら以外にも政治的な重大ニュースが重なっていただけに、浜田容疑者が”生贄”にされたという見方が出るのも、不思議ではないのかもしれない。
陰謀説の真偽は置いておくにしても、芸能界やネット上の人気者であった浜田容疑者の逮捕は、さまざまな分野に波紋を広げている。昨年終了したバラエティー番組『悪魔の契約にサイン』(TBS系)で浜田容疑者を「クソジジイ」呼ばわりし、大乱闘を繰り広げた毒舌芸人・有吉弘行は「あのジジイ好きだったのになぁ~またロケ一緒にやりたかったなぁ。。。」とツイッター上でつぶやき、複雑な心境を覗かせている。
今回の容疑の全容は今後の捜査や裁判が明らかにしてくれるだろうが、今夏の参院選で自民党候補者の応援に駆けつけた際、イスから立ち上がれず、候補者の名前を忘れる場面もあったというだけに、留置場に入るであろう高齢の浜田容疑者の健康が心配である。
(文=ローリングクレイドル/Yellow Tear Drops)
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