「別れた恋人にケジラミを」 恐怖の「暗殺代行」が欧米で話題に

20100524crab.jpg「CRAB REVENGE.COM」より

 男と女の別れが、いつも円満とは限らない。……というよりも、どちらかが未練タラタラ、さらには「復讐」まで考えてしまうことのほうが多いのかもしれない。痴情のもつれで刺したり刺されたり、そのために多くの人間が血を流してきている。

 このたびイギリスをはじめとした英語圏で話題となっているのが、別れた恋人に嫌がらせをする「復讐代行サイト」。とはいっても、スナイパーや浪人を雇うのではなく、ケジラミを「殺し屋」として送りつけることによって「血を流させる」悪質なものだ。

「CRAB REVENGE.COM」というサイトでは、約1,500円からの料金で「復讐代行」を実施。研究所で改良を重ねた「最強のケジラミ」を復讐相手の住所に送りつけ、感染させるのだそうだ。

 果たしてこのようなサービスに、本当に需要があるのだろうか。ネットでアダルト関連ショップを経営する男性に話を聞いてみた。

「需要はそらあるかもしれへんけど、詐欺っぽいがな。だって、別れた恋人だったら、本当に送られたかどうか分からんわけでしょ。カネだけ取って、わざわざケジラミ送らんでもええわけで。まぁ、そのほうがナンボかマシやけどな(笑)」

 ということで、「与えられた仕事は必ずこなす」、某劇画に登場するスナイパーのような確実さはなさそうである。

 また、英国では法律のグレーゾーンに位置するとされているこのサービスだが、日本ではどうなるのか。

「ケジラミは性感染症の一種であり、それを故意に感染させようとする行為は傷害罪にあたると考えられます。また、結果的に、復讐したい相手とは無関係の人に傷害を与える可能性のある行為でもあるので、絶対に許されません」(某弁護士)

 なお、このような復讐方法を遂行され、万が一にもケジラミに感染してしまった場合、その治療のためには、性病科にかかることになるが、そこでは陰毛部に薬品を塗油するため、事前に陰毛と尻の毛をすべて剃っておく必要がある。

 元カノにケジラミを送りつけようなんていうのはもってのほかだが、ある日突然ケジラミを送り付けられ、下の毛をツルツルにしなければならないような事態も、オトコとしては絶対に避けたい。同じ「CRAB」だったら、ケジラミよりもケガニが送られてくるような別れ方をしたいものである。

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