<北欧発>
健康な人間なら、誰にでもセックスに関するファンタジー(幻想、妄想)というものはある。それを実行に移すことがないにしても、人間は性的にいろいろな妄想を働かせてしまう生き物なのであろう。
北欧と聞いて日本人が思い浮かべる言葉といえば、「寒い」「日照時間が少ない」「IKEA」「バイキング」そして「フリーセックス」のどれかが、かなりの確率で当てはまるのではないだろうか。そんな「フリーセックスの国」として知られるスウェーデンの人々、その中で定期的にセックスをしている人々のうち全体の37%が「グループ・セックス(平たく言えば、つまり「乱交」である)」をする妄想を抱いているという。グループ・セックスの他は、「屋外でのセックス」(これはノルウェー人が多かったそうだ。寒いから外でなかなか出来ないのだろうか)が2位、そして3位が「友人とセックスする」(デンマーク人はこの答えが多かったという)であるという。このアンケートは、「Swedish Association for Sexuality Education(スウェーデン性教育協会)」により、15歳~74歳の、一週間に一度はセックスをする「性的に活発」な北欧人約5500人を対象に行われたものである。
国によって最も多かった答えが異なるのが非常に面白いが、ノルウェー人の「屋外セックス」をする妄想などは、何だかまだ可愛い気がする。乱交を選択した回答者の多いスウェーデン人は、やはり性的な意識が開放されており、タブーをタブーとして見ない進んだ考えを持ち合わせているのであろうか。
しかし、同じアンケート結果によると、北欧の国々の中でもっとも強い性的妄想を持つスウェーデン人とフィンランド人は、ノルウェー人とデンマーク人よりも自身の性生活に対する満足度が低かったそうで、その28%が「まったく不満足」と答えているという。やはり、妄想が大きくなるにつれ、普通の性生活では満足出来なくなるのか……と勘ぐってしまうのは筆者だけではないはずである。
(文=相馬 佳)
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