現在テレビ朝日で放送中の、黒木瞳主演『同窓会～ラブ・アゲイン症候群』。30年ぶりに再会した男女たちの複雑に絡み合う人間模様と、大人の恋愛が衝撃的なタッチで描かれ、早くも話題になっている。改めてアラフォー世代の同窓会ほど罪作りなものはないとしみじみさせられたのだが、焼けぼっくいに火がつきドロドロと燃え上がる恋の炎と言うのは、無条件に興奮させられてしまうのも事実。というわけで、AVでも同窓会モノはないかと探し、この作品を発見した。
「もうっ!! さんちゃんはいつも自分を犠牲にして。私と付き合えるって、あの日の勝負だってわざと負けたの知ってるんだから!!」
同窓会から帰った36歳の立花みずきさん。ウキウキ足取り弾ませマンションのドアを開けようとすると、その日、欠席したクラスメイトが玄関でうずくまっている姿を発見する。彼は怯えた様子で顔を硬直させ、手には大きなカバンを大事そうに抱えており、いかにも訳ありという雰囲気……。キタキターと、心踊らされる再会を果たした2人は、その後、部屋の中で近況を報告しあう。そして、その同級生の男は、娘の手術の費用を調達するために、やむなくパチンコ景品所に強盗に入ったことを告白する。
これから海外に逃げると言う男と、今や人妻となったみずきさんの心は一気にヒートアップ。イケナイと知りつつも想いを抑えきれず、2人は野獣のようなファックに溺れていく。人妻ではありながらもみずきさんの肉体は実に美しく、形の整った美巨乳からは薄っすらと血管が透き通って見えるほど。たった一夜の過ちと覚悟を決めた切ない喘ぎが、エロティックに響き渡る。
さて、この作品は3話構成のオムニバス。第2話は大事な人を亡くし傷つく同級生を癒す、美人セラピストの物語。第3話は、若かりし頃に画家を目指していた青年が、密かに想いを寄せていた同級生と再会し裸のスケッチを描くという話。いずれもシンプルな構成ながらも大人の恋愛の深さと情熱を官能的に描いており、なかなかの秀作。胸と股間をじわっと火照らせ、無性に恋がしたくなる大人のセックスストーリーだ。
（AV評：文月みほ）
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