パリス・ヒルトンらの有名セレブも利用する、ニューヨークの女性用スパ”Completely Bare”に、驚きのサービスがあるという。なんと、女性のヘアを綺麗に脱毛し、そこにクリスタルアートを施すという一風変わったサービスだ。元々は、ムダ毛処理、脱毛、肌の手入れなどが有名なお店らしいが、こういったボディーにアート要素を施すサービスを始めたことが、一部で話題となっている。
ヘアをパイパンにしたり、ハート型などに整えるサービスは聞いたことがあると思うが、ヘアを剃った上で、さらに”デコる”というのは、非常に斬新。気になる値段だが、105$(約9,500円)と思ったよりもお手軽な価格だ。一回やると大体一週間ほど持続するとのことで、単なるファッションの一環だと思われるが、日本のネット上ではこのサービスを不満に思っている人々が多いようだ。
・パイパンがいいのに、なんで余計なことするんだよ
・脱毛したい。けどクリスタル使用は遠慮するわwww
・クリスタルの間から陰毛が生えてくるわけか。おぞましいな
・ピアスつけまくり外人がやるだけならアリ。日本人でやったら引く
パイパンは人気があるが、やはりアソコをデコるのは理解できないようだ。”パイパン”という言葉は、元々はヘアのない(あるいは超薄い)見た目を麻雀牌の白板(=パイパン。三元牌の1つ。上に数字や漢字が何も描かれていない白一色の牌)に見立てたことから、と言われている。昔から隠語のように使われていたが、最近はAVの影響だろうか、かなり一般的に使われているように思う。
元々ヘアを剃る文化は一部のイスラム系社会では昔から存在し、欧米でも完全なパイパンではないにしても、ヘアの量を少なめに整えるのは常識。アメリカのポルノ雑誌などを見ても、ほとんどのモデルがヘアを剃ったり、整えたりしている。欧米では、パイパンはオシャレの一つとして捉えられているようだ。
ヘアを剃るだけならそれほど大変ではないが、永久脱毛となるとかなり時間がかかる。レーザー脱毛が主流で、1度ではとても終わらず、10回以上も通わなくてはいけないらしい。しかもレーザー脱毛は必ずしも全くの無毛になる訳ではなく、産毛程度の毛が残ることが多い。さらに半年~1年ほど時間が経過すると生えてくることもあるという。
ワキ毛の永久脱毛ならともかく、そこまでしてパイパンにするメリットはあるのか、と思ってしまうが、「局部の毛が少なくなることで、見た目がよくなるだけでなく、清潔を保つことができるため、性病などの予防にも大きな効果がある。特に女性の場合には、肛門と性器と毛が隣接しているため、大きな効果が期待できる」という医者の意見もある。
パイパンを好む男性も少なくはないが、果たしてクリスタルアートに需要はあるのだろうか。パリス・ヒルトンなどの有名セレブらがパーティーなどで見せびらかしたり、あるいはファッションショーの衣装やアクセサリーの一つとしてはアリなのかもしれないが、そもそも、陰部はそうやすやすと他人に披露する部位ではない。だが、日本でもこういったサービスを施すショップが登場し、ギャル雑誌などで取り上げられれば、もしかしたら見せパンならぬ、見せ土手(?)みたいな流行が来るかもしれない?
(文=高田コウイチロー)
おパイパンは、デコらないほうがいいと思うけどナ