次はダイエット本でもいいんじゃない?

日本全国0円旅女子大生”ゴール2週間後に書籍化”で非難轟々ふたたび!!

zeroentabi.jpgブログ「0円で日本全国横断! 素人女子大生の突撃インタビュー旅」より

 所持金0円で日本を一周すると宣言し、各地で地元住民と交流を深めながら旅をしていた自称・トラベルアイドルの女子大生・土井雪江(どいゆきえ=19)さんが、先日無事ゴールした。その旅の様子を記した本が4月4日に発売されることが明らかになり、ネット上で大ブーイングが起きている。

 この旅は、土井さんがTwitterなどで支援者を募り、食事や宿を援助してもらい、1月22日から3月22日の予定で0円で日本一周するという企画だ。彼女は”yukie0339″ というアカウントでTwitterに登録しており、現在の状況や食べたもの、支援者などを写真に収めつつ、ツイートしながら旅していた。「支援者」というのは彼女のことを助けてくれる人のことをいう。0円の旅ゆえ、当初は「野宿覚悟です!」と語っていたようだが、多くの支援者が集まったため、野宿するハメにはならなかったようだ。

 そんな日本人の温かさに触れて旅は順調に進み、22日にゴール地点である東京・中野に到着した彼女だが、なんとゴールからわずか2週間後に、旅の模様をまとめた書籍が発売されるという。ほとんど月刊誌並みの入稿スケジュールである。

 書籍の場合、大まかに企画(打ち合わせ)から取材、執筆、ゲラチェックなどを経て書店に並ぶまでに最低でも3カ月くらいはかかるとされる。ということは、旅の途中に執筆して、旅先から出版社に原稿をメールしていたということになる。そもそも出発前から出版が決まっていたのでは、という疑問が広がるのも当然だ。この手法を「あざとい」と感じた人は多いようで、「本を出すために旅をしたわけか」「タダで旅もどきをした上に、出版で儲ける気か。強欲すぎる」「旅して太れるなんて有吉にも失礼だなw」など、非難の声が続出している。

「旅して太れる」というのは、彼女の写真を出発前と後で見比べると、相当肥えたように見えることからの皮肉である。出発前は比較的スリムだったが、現在はふくよかな体型に変貌している。こういう過酷な旅を経験すれば、痩せてしまうのが普通だが……。そのため、かつて『電波少年』(日本テレビ系)でユーラシア大陸横断ヒッチハイクをした「猿岩石」(有吉弘行と森脇和成のコンビ)をモジって”豚岩石”と呼ぶ輩も。

 ただ、どれだけネット上で叩かれようとも、出版されればそこそこ話題にはなるであろうし、印税ゲットは確実。書籍は1365円で発売する予定とされており、印税が10%として、仮に1万部を刷ったとしたら、100万円を超える金額が懐に転がり込む。やったモン勝ちとも言える方法である。だが、「0円の旅で得た印税は、全額寄付すべき」「旅の途中で援助してくれた人たちへのお礼として使うのが筋だ」という声も上がっており、非難の風向きは強まるばかりだ。日本国内にとどまらず、今度は中国か韓国をはじめとしたアジアか、あるいはアフリカなどでガチンコ0円旅に挑戦すれば、さすがに批判もされなくなるのでは?
(文=高田コウイチロー)

『裏アジア紀行』クーロン黒沢/幻冬舎

 
「0円の旅」は読み応えある書籍になるのかしら

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