イギリス発
ロンドンの老舗デパート「セルフリッジ」によれば、同店の女性下着売り場で売れるブラジャーのカップサイズが年々大きくなっているという。しかも、DからGカップ(!)までの売れ行きが、2005年に比べて50%も増加したというから驚きである。イギリスでは、女性の平均バストサイズが10年前のBカップから、現在はDカップになったというから、巨乳好きの男性にとっては大変喜ばしいニュースではないか。
しかし、セルフリッジのランジェリーバイヤーに言わせれば、バストサイズの変化はウェストサイズの変化に比例している、とのことである。つまり体重が増えれば、それに比例して胸も大きくなるに決まっている、というのが店側の見方であるらしい。
The Telegraphに掲載されたリサーチ記事によると、どうも体重の増加だけがバストサイズアップの理由ではなさそうだ。イギリス南部にあるポーツマス大学で4年間に渡り、300人の女性を対象にして行われたリサーチによれば、イギリスでは痩せ体型・平均体型・太め体型を含め、あらゆるタイプの女性の胸が年々サイズを増してきているそうなのである。
これはもしかすると、ただ単に女性の豊胸手術の数が増加しているということではないだろうか? もしそうであれば、イギリスにおける女性の胸サイズアップと豊胸手術数の相関関係をグラフにすれば結果は一目瞭然であろう。しかし、もし豊胸手術が理由ではないとしたら、イギリス人女性の胸が年々大きくなっているという事実をいったいどう理由づけしたらいいのだろうか。これも環境ホルモンの影響なのか? そしてこれはイギリスだけの例なのか、それとも世界中で起こっている現象なのか(日本人女性の胸もまた大きくなっているのであろうか?)、ぜひそこらへんを詳しくリサーチし、謎を解いていただきたいものである。
(文=相馬 佳)