『むれむれ熟女妄想』翔田千里

「社長、今度私を会社の中で見つけて下さいね。では、ごきげんよう」

 謎めいた美しすぎる女社員・千里とのセックスを終えたばかりの若社長は、汗だくのまま「君の部署は?」と尋ねる。すると彼女は怪しげに笑い、こう答えて去って行った──。

 こんな硬派なラストシーンで締めくくられるこのドラマは、翔田さんだからこそ成立したコメディタッチの熟女官能ドラマ。そうコメディドラマなのだ!

 殺伐とした男だらけのオフィスで働く千里さんは、パソコンも使えないグズなオバチャン経理。ボサボサ髪を振り乱してそろばんをはじきながら、こっそりと若い男性社員を視姦し続ける毎日を送っていた。彼女の趣味は、昼休みで人が出払ったオフィスでこっそりオナニーを楽しむことと、優しい上司との残業時間にも涎を垂らしながら妄想セックスを味わうこと。男性社員のロッカールームを覗くのも大切な日課である。

 そんな彼女が謎の美人女子社員に変身したのは、誰もが帰宅した夜の社内トイレ。大量のメイク道具で華麗に変身した彼女は、たまたま居残っていた若社長に見初められセックスを楽しむ。その姿はあのド変態オバチャンではなく、華麗な美熟女そのもの。さっきまで新聞紙に包んだ弁当を頬張っていたオバチャンとはまるで別人の、エロティックで野獣味溢れる魅惑の女なのだ。

 最後に、ニヤリと笑いながら去っていく彼女。その微笑みがさらなるストーリーを暗示させるのは、ベテラン女優・翔田千里ゆえになせる技である。
(AV評:文月みほ)

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