『オードリーのオールナイトニッポン』CCRE昨年、男性用ブラジャー「メンズブラ」が話題になったことを覚えている方も多いだろう。ゲイや女装趣味のある男性だけでなく、ノーマルな男性も「胸が引き締まって安定する」「背筋がシャキっとする」などの理由で購入しているといい、取り扱っている通販業者には月1000着前後の注文が入ると新聞でも報道された。ブラジャーを着ける男性がいるというだけでも驚きだったが、最近はトランクスやブリーフを脱ぎ捨て、女性用ショーツ（パンティー）を履く男性までいるようだ。
ミクシィでは、レディースショーツを履く趣味の男性が集うコミュニティがあり、160人ほどが参加している。参加者は、同性愛者や女装趣味の男性が中心だが、ノーマルで女装をするわけでもないのに、ショーツを履くのが好きだという男性も多い。彼らが女性用ショーツを履く理由として「ショーツの方がフィットする」 「種類が豊富」「男性用下着より安い」などが挙げられている。コミュニティでは、腹の出た男性がブラジャーとフリル付きパンティーを着用した写真や、Ｔバックのヒモパンを履いた男性の写真など、子供が見たら泣いてしまうような画像の数々もアップされているが、こっそり楽しむだけという男性もいるようだ。
※イメージ画像 photo by slipguy from flickr レディースショーツ愛用歴2年程という、参加者の一人に話を聞いた。
「僕は男が好きとか女装趣味があるわけではないんですが、元カノの下着を履いてから、病みつきになってしまいました。サラサラした布地が性器を包み込む独特の質感は、男性用下着では味わえないですからね。安い物なら300円程度で買えるのも魅力です。一度、ショーツを履いている時に彼女が『ホテルに行こう』と言いだして焦ったことがありました。それからは家で楽しむだけにしましたが、今は彼女がいないので会社にもショーツを履いて行っています。正直に言うと、『真面目に仕事をしているのに服の下は女物のパンティー』ということに興奮するというのもありますね」
人気お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰も、女性物のパンティーを履くことがあるとバラエティー番組で暴露され、昨年の『24時間テレビ』（日本テレビ系）出演中は黒のレース下着を履いていたことを告白しており、思った以上にショーツ愛用者は多いのかもしれない。こういった趣味の男性たちをターゲットに、メンズブラだけでなく「メンズショーツ」「メンズスキャンティ」を売り出す業者も現れた。
「女性用ショーツは種類が豊富ですが、当然ながら股間部分は男性自身を収めるようにはできておらず、サイズも男性が履くには小さい物が多いです。そのため、『股間部分に余裕があるショーツはないか』『サイズの大きいショーツが欲しい』との要望がたくさん寄せられていました。メンズショーツは発売して間もないので種類は多くありませんが、リボンやフリルが付いた可愛いデザインがお客さんには好評です。Ｔバックやヒモパンなど、過激なデザインの商品も人気がありますね」（下着通販業者）
どうやら、知らないうちに新しい市場が形成されていたようだ。通販サイトでは、女性用フンドシや女性用トランクスも販売されており、もはや下着に男女の差はなくなりつつあるのかもしれない。
だが、もしショーツやブラを着用した男性が交通事故に遭って病院に担ぎ込まれたり、不慮の事故で死んでしまった場合を考えると、他人事ながら心配になってしまう……。
（文＝ローリングクレイドル／Yellow Tear Drops）
潜在的「男の娘」もたくさんいそう
