いま、ネットを賑わせているTwitterというサービスをご存じだろうか。140文字以内の短い文章を投稿できる、いわば簡易ブログだ。 友人のほか、著名人など気になるユーザーを「フォロー」することで、その人物の投稿をリアルタイムで確認できるようになる。コミュニケーション要素は強いが「mixi」などのSNSよりもゆる~い繋がりのため、幅広い層から支持を集めている。
本場アメリカではオバマ首相の選挙活動で大いに活躍したTwitter。日本でも鳩山由紀夫首相(@hatoyamayukio)や蓮舫(@renho_sha)など有名議員による公式アカウントが開設され、多数のフォロワーを生んでいる。
Twitterが日本のメディアで取り上げられる契機となったのも、有名人による利用だ。歌手の広瀬香美(@kohmi)が、Twitterのロゴがヒウィッヒヒーに見えるという旨の発言を投稿。各種ニュースサイトに取り上げられ、一夜にして流行語となった。また、彼女にTwitterをすすめたのは評論家として活躍中の文化人、勝間和代(@kazuyo_k)。彼女の影響でTwitterを始めた女性も多いようで、フォロワーには流行語にもなった「カツマー」と思しきユーザーが大勢いる様子だ。
ほかにも、元ライブドア社長のホリエモンこと堀江貴文(@takapon_jp)や、元モー娘。の加護亜依(@lovbus)など、つぶやきが気になるお騒がせ(?)著名人もTwitterに参加。AV女優の大塚咲(@saki_otuka)やSM小説の大家である団鬼六(@Oniroku_Dan)など、アダルト関連の有名人にも、徐々にTwitterは浸透しているようだ。
一般にもだいぶ浸透したTwitterだが、「思い立ったことをすぐさま投稿できる」というシステムは、乱用するとプライベートを事細かく記録することにもなってしまう。そこがTwitterの面白みでもあるのだが……。
「やたら女性ユーザーの行動を把握したがる男性は少なくありませんね。Twitterでは誰かの投稿に対して返信コメントを投稿することもできるのですが、女性ユーザーのちょっとしたひと言に反応していちいちコメントするとか、頻度が異常な男性もいます。特に、アイコンに本人の顔写真を載せている女性には、ものすごい人数の返信が付くケースもあります。下心丸見えで、正直見てられない(苦笑)」(TwitterユーザーA氏)
今いる場所や行動をリアルタイムに投稿できる、気軽さがウリのTwitter。しかしこまめに情報を出し過ぎると、そこから自分の職場や住所、行動範囲などがバレてしまうこともある。行動が筒抜けになってダメージを受けるのは、女性ばかりとは限らない。今月3日、有名ブログサービス「はてな匿名ダイアリー」に、「夫の浮気相手をTwitterで発見」という衝撃的な内容が投稿された。
「彼女のつぶやきが途切れた時間帯と、彼が『飲みに行くから遅くなる』あるいは『まだ仕事中』あるいは『酔いつぶれて飲み屋で寝てた』というメールが来た時が重なっている時はセックスしている可能性が高い」(当該記事より抜粋/原文ママ)
特に本名でアカウントを作成している人は、投稿内容に気をつけたいところだ。どんな相手が発言をチェックしているのか分からないのだ。
「しかしまぁ、自分の投稿を顔見知りに限定して公開することもできますし、対応する方法はいくらでもありますよ。怖がらずに飛び込んでみるのが一番です。有志が集まるオフ会に参加するのも楽しいですし。ブログと違って素の自分を出しやすいから、初対面でもあまり緊張感がないのがイイですね」(前出・A氏)
今後さらにユーザーを拡大する可能性のあるTwitter。まずは有名人をフォローするあたりから、チャレンジしてみてはどうだろう。「ちなみに、下心を剥き出しにしなければ、女性ユーザーとの出会いだって期待できますよ」とはA氏の弁。新しいサービスは、新しい出会いのチャンスにもなりそう!?
なんでも本になるもんだ