※イメージ画像 photo by Pabo76 from flickr
<ニューヨーク発>
ニューヨーク在住の女性が、「自分の結婚する権利」をオークションサイトeBayで売りに出し、アメリカのゲイ社会で話題を呼んでいる。異性間の場合ならば、「結婚する権利」など生まれつき誰にでもあるもの。しかし、「同性間同士の結婚」というのは、キリスト教社会であるアメリカにおいては、宗教上でも政治上でもかなり難しいトピックなのである。
といっても、この女性ジェイミー・フリーヴェルさんは、頭がイカれてるわけでは決してなく、結婚する権利が売買できないものだということは承知のうえで、このようなイヤミ半分のオークションを仕掛けたらしい。彼女曰く、
「この先結婚する予定はないので、自分の結婚する権利を売りに出します。とはいえ、この権利は私が生まれながらに持っているもので、正式な権利の証明書は発行できません。この売買は象徴的なもので、収益金はゲイの権利をサポートする団体に寄付されます」
とのことである。ゲイ・ウェブサイト「Towleroad.com」では「個人の権利を売買することはもちろん出来ないし、eBayはこのオークションをすぐに取り下げるだろうが、彼女の勇気ある行為に感謝する」という意見を述べている。ちなみに、今のところ買い手はついていないようである。
(文=相馬 佳)
美的単独者VS倫理的単独者