※イメージ画像 photo by Barack Obama from flickr
<オーストラリア発>
オーストラリアで一部の風俗ビジネスが苦戦しているのは、何も不景気のせいばかりではないらしい。いや、不景気だからこそ、人々はこんなところでもお金を節約しようとしているのかもしれないが……。
ビジネス情報分析会社のIBIS WORLDのレポートによると、オーストラリアではインターネットの出会い系サイト、中でもセックスを目的とするサイトが大きな躍進を遂げたことで、素人同士が気軽に性関係を持つために会うことが可能になり、その結果として風俗関係のビジネスが大きな痛手を受けているというのだ。しかし、そんな中でもストリップ業界の売り上げは前年に比べて変わっていないそうである。
IBIS WORLDによれば、オーストラリアの売春業(オーストラリアでは売買春は合法)は昨年、$7,400万豪ドル(約60億円)のマイナス成長を記録したというが、その理由として一番に挙げられるたのが、セックス目的の出会い系サイトらしい。今では、約150万人のオーストラリア人が、長期的な交際を目的とするクリーンなものも含む、様々な出会い系サイトに登録しているという。
しかし、女性も含め、人々は自分の性的な欲望を素直に認めるようになったのか、近年欧米諸国でアダルト向け出会い系サイトの躍進は目を見張るものがある。最初から目的が分かっていて、月$30(約2,500円)前後の登録料を払さえすれば、あわよくば性関係を持つことが可能になるわけだから、売春宿に通う人々が減るのも無理はないだろう。ただ、売春宿はお金さえあれば客を選ばないが、出会い系サイトにおいては容姿などによっては成功率は保障されていない、というところが難点かもしれない。
ビジネス情報分析会社によるもっともらしいこの説だが、とある売春宿のマネージャー「リー」さんは信じていないそうだ。彼女によれば、「うちのビジネスが痛手を受けているのは、近くに乱立する違法売春ビジネスのせいだよ!」ということである。
(文=相馬 佳)
在庫あり。らしいデス