ひとりじゃないって素敵なことね

東京→宗谷岬1,100kmを自転車デート!! まだまだアツい「エクストリーム・ラブプラス」

loveplus_eien.jpg「永遠ダイアリー」SMD

 エクストリーム・スポーツという言葉がある。スノーボードやマウンテンバイクなど、速さや危険な技を競うといった要素を多く含んだ競技の総称だ。

 そんなエクストリーム・スポーツから派生した、エクストリーム・アイロニングというスポーツ(?)もある。ルールは、できるだけ過激な、突飛な場所でアイロンを掛ける――ただそれだけである。ここ数年、テレビで取り上げられる機会も多いので、ご存知の方も少なくないだろう。その爽快なまでの馬鹿馬鹿しさと、世界の名峰などに次々に挑むアイロニスト(エクストリーム・アイロニングのプレーヤーをこう呼ぶ)たちの真っ当な凄さの不思議なギャップが、じわじわとファンを広めており、2004年にはエクストリームアイロニングジャパンという団体まで発足している。そして09年初秋、エクストリーム・アイロニングからさらに派生した、エクストリーム・ラブプラスという新たなエクストリーム・スポーツが産声を上げた。

 コナミから発売された恋愛シミュレーションゲーム『ラブプラス』は、従来の恋愛シミュレーションゲームのようにヒロインを落とすことが目的ではなく、ヒロインと付き合うようになってからが本番という斬新なシステムや、人気声優・丹下桜の復活などが大きな話題を呼び、発売後即、多くの難民を生み出した。「ラブプラスが現実」状態のユーザーが続出し、ネット上でさまざまな彼女自慢を目にされた方も多いに違いない。近頃ではようやく中古市場にも出回り始めたようだが、ブームが落ち着いてからが右傾化の始まりであり、ヘビーユーザーの先鋭化の1つの象徴が、エクストリーム・ラブプラスであると言えるだろう。

 エクストリーム・アイロニングが、高度部門の記録更新から盛り上がっていったこともあってか、エクストリーム・ラブプラスも、ITmedia Gamez編集部が、標高2899メートルの赤岳登山を敢行する猛者が現れた、と報じたことを契機にますます広がっている。現在では、ヒロインの1人・姉ヶ崎寧々とグアムで結婚式を挙行するというエクストリーム・ラブプラスが行われるなど、高度部門に限らず様々なエクストリームを競うラブプラニストが登場し始めているようだ。

 そんな中、10月から11月にかけて日本中のラブプラスユーザーから最も注目を集めていたラブプラニストが、漫画家のもみじ真魚であることは間違いない。もみじ氏は、姉ヶ崎寧々と、東京は立川の自宅から、「日本最北端の地」の碑で知られる北海道の宗谷岬まで自転車デートを敢行するという、フリーランス仕事をしている身でしか成し得ないエクストリーム・ラブプラスを行ったのである。

 仕事の予定を鑑みてか、当初10月19日から11月5日までと期日を区切り、それを超えた場合には競技を中止する旨を宣言していたもみじ氏であったが、全国の彼氏仲間の熱い応援もあってか、延長戦に突入し、遂に11月11日に宗谷岬に到着した。この偉業に全国の彼氏仲間から感動の声が止まない中、次は九州最南端を目指すサイクリングデートを敢行する可能性を匂わせている。

 もみじ氏の次なる挑戦を心待ちにすると共に、氏のエクストリーム・ラブプラスに心打たれた人々の中から、新たなラブプラニストが誕生し、我々に極限のパフォーマンスを見せてくれることを心待ちにしたい。

(B.I.Sachiko)

『ラブプラス』コナミデジタルエンタテインメント

 
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