草食系男子のための対メンヘラ女用セキュリティマニュアル

3127271371_bb51f4d999.jpg※イメージ画像 photo by Pete Lambert from flickr

 2009年8月6日、ある男性が自身のブログに「これから婚前旅行に行ってきます」という書き込みを残し、亡くなった。先月27日に報道された34歳結婚詐欺女による連続殺人事件が巷を賑わしている。前出の被害者は41歳。プラモデルが趣味の優しい、少しだけ女性に対して奥手の、何の変哲もない中年男性だった。男性は結局500万円もの財産を奪われた挙句、睡眠薬を飲まされ自殺に見せかけられた上で殺されたという。

「草食系男子」などという、異性に対して奥手な男に対する蔑称がもてはやされ出してから、ナニかが狂い始めた気がする。

 異性に対して奥手で出会いがなく、両親と周囲からのプレッシャーに押され、恋人を作ろうと頑張るも、異性の友達など皆無であり、相談できる友達も少ない。そんな、結婚に対して心が折れそうな時に、不意に現れる天使のような女性。誰しもが心ときめく瞬間であり、喜びのあまり自身が草食系男子と呼ばれる類の生き物であることを忘れる。その幸せを感じている場所が、男を骨の髄までしゃぶり尽そうと考えている女子の手の平の上であることに気がつかずに……。

「草食系」の言葉の意味は「草食動物のように穏やかな男性」という意味ではない。「肉食系女子の餌」という意味なのだ。肉食系女子は精神に異常を来たしている、通称「メンヘラ女」と呼ばれるタイプであることが多い。メンヘラ女は貴方の金と、自身の心を安定させることにしか興味はない。


 そういった女たちからの被害を避けるためにどうしたらいいのだろうか? 

「実際の草食動物たちを考えて下さい。彼らは厳しい自然の中で培われた危機察知能力をフル活用し、常に肉食獣に対して警戒を怠らないんです。だけど、草食系男子の方々は異性との接触が少ないため、異性に対する危機察知能力を培うことができないんですよ」(心理カウンセラー)

 では、草食系男子は座して肉食系女子に食われるのを待つのみなのだろうか。

「そんなことはありません。今更直感的な能力を培うには無理があるかもしれませんが、そういった危険なメンヘラ女性にはいくつかのパターンがあるんです。そこを抑えておけば最低限自分の身は守れるようになると思います。草食系男子の方々にはこの話を参考に危険なメンヘラ女性を見極めることができるようになって欲しいですね」(前出・心理カウンセラー)

 もう「婚活」などという生ぬるいものではない。もはやこれは戦争……「婚争」なのだ。以下のパターンの女には貴方もぜひ気をつけて欲しい。

●連続でメールを送ってくる女 危険度:☆
 これはまだまだ軽いほうだろう。実害も相手をするのが面倒くさい程度でしかなく、ただ構って欲しいだけの女であることが多い。しかし、これがメンヘラ女の兆候である可能性も否めない。特に連続したメールから読み取れる感情が一通一通違う場合は要注意だ。いつかメールから殺害予告が送られてくる、なんてことがあるかも。

●突然電話で黙る女 危険度:☆☆
 電話していて特に難しい質問をしたワケでも、答えに窮することを言ったわけでもないのに、急に黙りこくる女がいる。「寝ちゃった(笑)」などならいいのだが、そういうワケでもなく何にもなかったかのように会話を再開するような女は要注意だ。そういった類の女は、男側が必死で、「もしもーし? どうしたの?」と心配してくれることに喜びを覚えるタイプであり、男に対する依存度が高い。貴方が、たとえ止むを得ずでも裏切った瞬間に、女の依存は殺意に変わるだろう。

●異性の友達>同性の友達な女 危険度:☆☆
 遊んでいる相手が同性より異性が多いタイプの女は二極化される。まずは単純に男勝りな性格であり、女と反りが合わないタイプ。こちらはサッパリとした女性に多く、尻に敷かれる可能性も高いが、頼りになる女が多いようだ。しかし、性格は女々しいのに、同性よりも異性の友達とばかり遊んでいるような女は、同性のコミュニティに属せない、いじめられっ子タイプなのだ。こういう女は過去にも同性グループから爪弾きにされている可能性が高く、そのせいか女性特有のしたたかさを持ち合わせておらず、精神的に打たれ弱く、よく泣く。相談できる同性がいないストレスの捌け口に貴方が選ばれる可能性も否定できない。

●やたら過去の苦労話をしたがる女 危険度:☆☆☆
 出会って間もないのに、「実は昔両親から虐待を受けていて……」「叔父からレイプまがいのことを……」などと重い話をしてくるような女が身近にいないだろうか。こういった女はとにかく今の自分の悪いところ、ままならない部分を全て過去のせいにし、それを肯定して「君のせいじゃないよ」と言ってくれる男を捜している。多かれ少なかれ恋愛には依存することがあるだろう。だがそれは、互いに他人に寄りかからず自分の力だけで生き抜ける力がある、という前提での話だ。初めから依存を目的としている恋愛の末路はボロボロの別れか、それこそ死に繋がる、と覚えておこう。

●落ち込む時と元気な時の差が激しい女 危険度:☆☆☆
 言わずもがな、躁鬱の気がある女のことだ。とくにその兆候は会話量に表れる。問題点を突き止めやすい女は楽なのだが、厄介なのは原因が分からず、かつそれを聞き出そうとしても、「なんでもないの……ごめんね」などと思わせぶる女だ。こういう女はストレスを溜め込み、我慢している自分に酔っているのだ。そうしてある日、突然キレる。普通の女相手なら、そうならないように要所要所で話し合うことで、ガス抜きしてあげることもできるのだが、こういう女は大事なことは言わないのだから話し合うこともできない。女がキレた日が、貴方の命日だ。

「このような女性たちに対して、『自分がなんとかしてやる』とは考えないで下さい。女性側に『なんとかなろう』という意識が低い場合が多く、一人相撲になる可能性がとても高い。喧嘩して言葉の刃で傷つくだけならまだいいんです。痛いのは心だけですから。だけど、暴走したメンヘラ女性が本物の刃を握ってしまう可能性は低くありません。心許した相手に殺される事件なんて珍しくありませんからね。やはり優しく穏やかな草食系男性ほど被害者になりやすいようです」(前出・心理カウンセラー)

 実際に筆者もメンヘラ女の被害に遭ったことがあるが、その執念と憎悪は数年を経た今でも思い出すだけで身がすくむ。

 草食系男子諸君。貴方は常に財産とその優しい心を狙われている。時に冷たく突き放す愛もあることを忘れず、婚争に挑んでいただきたい。
(文=草野ばんび)

『最後の恋は草食系男子が持ってくる』著:森岡 正博/マガジンハウス刊

「草食系男子」って、流行語大賞取るかな

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