今年大流行した「婚活」だが、男性陣の「ヤル気」を削ぎ落とすような恐ろしい事件が連日ワイドショーを賑わし世間を震撼させている。婚活サイトで知り合い金を貢いだ男性が、次々と怪死するといういわゆる”婚活詐欺殺人”事件である。容疑者であるA子(34歳)は9月下旬、結婚詐欺の容疑で埼玉県警に逮捕された。インターネットの婚活サイトで知り合った複数の男性から現金を騙し取った疑いだ。容疑は詐欺のみにとどまらず、2007年以降に彼女の周りで立て続けに起こった不審死についても関与があると見られ、取り調べを受けている。
A子は2003年に一度、インターネットオークションを利用した詐欺罪で逮捕、起訴されている。このときは執行猶予付きの有罪判決を受けており、服役はしていない。そして2007年、彼女の知人男性(70歳)が、彼女の口座に現金7400万円を入金した直後、謎の死を遂げている。その後A子は、結婚斡旋サイトに登録し、次々と男性を手ごめにしていく。
2008年には40代男性と50代男性の双方に結婚を持ちかけ、それぞれから約130万円と約190万円を騙し取り、今年1月にはA子の口座に1700万円を入金した53歳男性が不審死。5月にはA子がヘルパーとして出入りしていた老人(80歳)宅が火事で焼け落ち、男性は死亡している。さらに8月上旬、東京都千代田区の男性(41歳)がA子と婚前旅行に行く途中でなぜか練炭自殺。A子はすべて容疑を否認しているが、身近な人間がバタバタ死んでいくというのは異常である。さらに逮捕時にも別の男性と同居していたが、女は室内の火災報知機をすべて取り外していた。新たなる事件を起こす画策をしていたのだろうか……。
一連の事件の詳細が次々と明らかになっていくにつれて、「女は信用できない」という疑念が独身男性陣の間で強くなっている。しかも、スポーツ紙等で公開されたA子の容姿がお世辞にも美人とはいえないものだったことから、「ただしイケメンに限る」という概念を放棄していそうなブスにさえ、もはや安心して心を開くことはできないのだと痛感させられることになった。仕事や趣味を通じての出会いに期待を持てず、ナンパや合コンにも参加できない男性が見出した活路である「婚活サイト」。「彼女が欲しい」「結婚したい」という真剣な想いを踏みにじられるばかりか、命まで奪われる結果になってしまってはやりきれない。
・雌豚は危険だな
・マジで他人事じゃない
・ネットには詐欺のカモ予備軍が腐るほどいるってことでしょ
・付き合う前に名前ググる時代になってきた
・殺しはしないまでも、女って誰でもこういう傾向ある。男を自分の欲望を満たす金を得るための単なる手段にしてる
・この事件で独身高齢男はかなり警戒するようになるな
東京都千代田区の41歳男性が練炭自殺と見られる死に方をした事件に関しては、自身のブログでA子との結婚について語っていた。男性は趣味のプラモデルをブログで公開しており、月に2作ほど製作していたが、7月中旬に「私生活に変化があって、もう今のハイペースでは作れなくなるかも」と記述。そして死亡直前の8月5日午前に、A子と婚前旅行に行く旨を綴っている。A子の実家への手土産として、地元・千代田区に売られる菓子「メイドクッキー」と「アキバdeエクレアケーキ」を用意していた。最初から男を騙そうと企んでいた女性にとって、恋愛に慣れていない独身高齢男性は扱いやすいカモだろう。そして男性側も、恋愛経験に乏しい場合には騙されていることに気付かない、あるいは気付いていても関係を終わらせたくないがために騙され続けてしまうのかもしれない。
サイゾーでもお馴染みの辛酸なめ子先生も、今回の事件についてブログで次のように記している。
それにしても婚活じゃなくて婚殺とは…
もうこれで婚活ブームが終わってしまうかもしれません
男性が、女性が怖くてお見合いパーティとか行きたくなくなりそうです
もちろんA子のような詐欺目的の婚活は稀で、「何が何でも結婚したい」という心意気を持って真剣に婚活に励む女性が圧倒的多数であることは確かであろうが、今回の事件で独身男性側にあらためて”女性不信”が広まってしまったことは間違いないだろう。
『華麗なる騙しのテクニック 世界No.1の詐欺師が教える』アスペクト
舞い上がらずに、冷静に