第二次性徴。それは、思春期の少し前にやってくる生殖機能の発達を含む身体的成長期のこと。思春期が精神面での成長を指すのに対し、第二次性徴は10歳から~15歳くらいまでの、目に見えて変わっていく肉体的な変化を指す。いきなり医学的な話から始まり堅苦しくなったが、これこそが今回のあいださくらちゃん最新作のテーマなのだ。
AV界の巨匠・豊田薫監督によって、AV的第二次性徴を遂げて行くさくらちゃん。まずは、初潮の朝の話、胸が大きくなりはじめた頃の話、初めて腋毛、陰毛が生えた日の話など、リアル第2次性徴期の恥ずかしい告白からスタート。テレくささに頬を赤らめている矢先、今度はCCDカメラを使って肛門、ヘソの穴、のどちんこなどパーツのドアップ映像をモニターに映し出され、究極の羞恥に言葉を失ってしまう。まさに、心も身体もすっぽんぽんにされてしまったというわけだ。
そうして、一人の女の子として丸裸にされた彼女は、同時にAV女優としての第二次性徴=初めてのごっくんも本作にて初体験する。ミニドラマ・兄との夜這いセックスシーンで、コンドームの中に発射されたザーメンを恥ずかしそうに飲み干す彼女は、マズイともおいしいとも言い難い、曖昧な表情のままニコっとハニかんでみせる。その顔はこれまで見せたことのない妖艶さを秘めており、思わずドキリとさせられてしまう一コマなのだ。
さらに、リアル第二次性徴期に、トウモロコシの芯をアソコに突っ込んで楽しんでいたという、夏休みのモロコシオナニーも再現。なだれ込むように加藤鷹氏との激しいセックスに突入すると、大量の潮を吹き上げながら絶叫を響かせ快感の頂点を味わっていく。
最後には「もう子供じゃいられないんだからさ」と男に誘われ、さらに激しい3Pを体験する彼女。2本のチ○ポを同時に口に突っ込むえげつないWフェラ、玩具責めに脂汗を流しながら「オチ○チンを頂戴!」と、のた打ち回る。すっかり大人のような顔をしながら、初めて味わう卑猥な快楽に身を投じて行く。
人は誰しも成長するもの。しかし、彼女だけは純粋なままでいて欲しかった……。今回の作品を観て少し惜しい気持ちにもなったが、その成長をこうして目の前で観ることのできた喜びもまたひとしお。18歳と5ヶ月。子供から大人に変わる一瞬の時を、彼女はこうして永遠に閉じ込めた。ノスタルジックでエロティック。なんとも不思議な作品である。
(AV評:文月みほ)
◆メーカー:SODクリエイト◆品番:STAR-191◆時間:130分◆価格:2980円