※イメージ画像 photo by State Library and Archives of Florida’s from flickr神戸大学に在籍する男子大学生が、路上に寝転ぶホームレスの顔面に生卵を投げつけ、その様子をSNSサイト「mixi」に掲載したとして問題となっている。mixi内の本人ページによれば、この大学生は日本が世界に誇る大手家電メーカーに内定が決定しており、内定式と思われる様子を写した写真も。動画掲載が発覚してから2ちゃんねるのニュー速板などで祭り状態となり、「内定取り消し」「逮捕マダー」と騒ぐばかりか全力で本名の特定もされてしまった。男子大学生はmixiを退会したが、問題となった動画は、現在もyoutubeやニコニコ動画にアップされている。
深夜の大都会で寝ている不届き物に
大沢親分顔負けの
「喝っ」！助走をつけ力投した生卵が顔面（口）に直撃。
口から血が出てました。
ちなみにこれでも起きませんでした。
（原文ママ）
上記文章は、mixi内のマイページにおいて動画と共に記されていたもの。大沢親分なら、眠っている他人の顔面に卵をぶつけたりはしないだろう。画像のアップ日は2009年8月16日とされているが、ニュー速板にスレが立ち話題となったのは10月29日未明のことだ。
ちなみに、これまでにも「卵投げ事件」による逮捕者が出た事例は過去に数件ある。2005年6月には、信号待ちのタクシーを標的に都営住宅7階から生卵を投げつけて遊んでいた17～19歳の高校生ら4人が、器物損壊などの容疑で逮捕されている。この高校生らはバイクが趣味で、日頃からタクシーを邪魔に思っていたことで意気投合し、「卵投会（らんとうかい）」という会を結成していたという。同年秋にも、長崎県で無人状態の交番に侵入し、生卵6個を壁やガラス戸などに投げつけて交番内を汚したとして、高校生ら3人が建造物侵入と軽犯罪法違反容疑で逮捕されている。
このように、「食べ物を投げつける」という行為は犯罪にあたり、ただの”やんちゃ”で済まない。この非人道的な行為を受け、在学中の大学を始め、内定先の大手企業についても当人に対してどのような措置を取るのか注目を集めていたが、ここへ来て件の動画が大学生とその友人たちによる自作自演だったのではないか、という説も出ている。つまり、生卵を投げつけられた”ホームレス”は本物のホームレスではなく、友人男性がホームレスに扮していた「ネタ動画」だったのではないかということだ。
仮に自作自演の「ネタ動画」だったとしても、動画を作成した大学生たちが【ホームレスに生卵を投げつける】という事象を面白おかしいものと解釈していることは明白。非常に不謹慎な行為であることは間違いない。不況が騒がれる昨今、学生たちの就職活動も苦難に満ちているというが、こういった行いに興じる若者が大企業に採用されていることもまた問題である。採用する企業側にも、新卒学生たちを見極める目を養うことが要求されるだろう。
おいしくいただくのが筋です
