3年間で、合コンに1000回も参加したという伝説を持つアイドル・絵音(えのん)ちゃん。1年は365日だ。つまり3年間、ほとんど休みナシで合コンにイキまくっていたということである。そんな彼女が、豊富な合コン経験を生かして株式会社『ビックリボン』を設立し、代表取締役に就任した。事業内容はズバリ……合コンシェルジュ! って何? ということで、その事業と合コンにかける意気込みについてインタビューしてみました!
──まず、1000回以上こなしてきたというプライベートの合コンについて伺いたいのですが。普通、そんなに毎日合コンってできないですよね?
絵音 ですよね(笑)。でも、お誘いがあるんですよ~。当時はホンットにやりすぎてて、1日に2~3回をハシゴしていたりも。ホント休みなかったですね~(笑)。
──しかしなぜそれを事業にしようと思い立ったんですか? そして”合コンシェルジュ”とは?
絵音 私は特に幹事をすることがすごく多かったんですけど、毎日毎日合コンのセッティングをしているうちに、これはビジネスになるんじゃないかと思いまして。合コンを繰り返していると、男性側の希望に応じて、好みの女の子を揃えられるようになってきたんですね。今では手持ちの合コンガールズを200人ほど束ねてるんですけど(笑)。逆に、女の子の好みのタイプに合った男性を集めることも可能なので、ビジネス化したらもっと多くの人の出会いをプロデュースできるかなと。”合コンシェルジュ”っていうのは、名前の通りなんですけど(笑)、合コンのセッティングを希望するお客様の要望に対して、NOと言わずにクオリティの高いサービスを提供できるように……という感じですね。
──男性陣はどのくらいの人数を束ねているんですか?
絵音 500回くらいは幹事でやってるんで、掛ける人数くらいはいると思いますけど。基本的には3対3でセッティングすることが多いですが、多いときは20対20で合コンしたこともありますね。
──それお見合いパーティー並みの規模じゃないですか! すごい、それは会社にしたほうがいいですね。
絵音 あと、プライベートな友人同士の合コンだけじゃなくって、過去の合コンを通じて仲良くなった男性陣から接待とかパーティーで頼りにされることが多くなってきたことも、ビジネス化した理由のひとつですね。今、場に華を添えるためのコンパニオンという位置付けではなくて、男女共にトキめけるような合コンスタイルの接待をしたがる企業さんも少なくないんですよ(笑)。コンパニオンとして派遣されるのだとしたら女の子側も気を遣うでしょうし、まぁプロのコンパニオンがいるじゃないですか。でも、「合コンだよ」ということで女の子に参加してもらうなら、女の子も気兼ねなく参加できるので。
──う、羨ましいですね、大企業は。そこに一夜限りのアバンチュールとか、乱交パーティーへの発展とかはないんですか?
絵音 いえいえ、女の子は「婚活するぞ!」っていう気概を持って参加するコがほとんどですから。ここ半年くらいは女の子から「合コンしてください!」って言われることが増えてきました。平日のお昼頃にOLのコから「今日はやってないの?」とか問い合わせが来ることも多いですよ。
──なるほど。男性側も結婚を前提にしたお付き合いを目的にして参加する人が多い?
絵音 う~ん……(苦笑)。男性と女性とで感覚は違いますね。女性は、たとえば彼氏ができたら大体のコは合コンに来ないんですよ、彼氏を探してるコが来るんです実際。でも男の人は彼女いても合コンに来ますよね~。しかも男性は若いコが好き。もう若ければ若いほどいいって言われちゃって。でも18~19歳の女性だとお酒飲めないじゃないですか、「それでもいいんですか?」って聞くと「全然いい!」って。ウーロン茶でも全然構わないからとにかく若いコと飲みたいと。だから、男性からの要望で圧倒的に人気なのは女子大生ですね!
──女性はガチだけど、合コンに来る男性はまだまだ身を固めるつもりがないということなんでしょうか。ところで、御社では男性サイド、女性サイドからの要望をカウンセリングして、それに沿った合コンのセッティングを行うわけですよね。「女子大生キボン」以外にもワガママな要求は多いのでは?
絵音 女性の要求・ワガママというのは、ルックスよりも条件面のことが多いです。肩書きとか年収、将来性にはうるさいですね。やっぱり結婚相手を探しているわけですから。逆に男性側は、さっきも言いましたけど”若さ”とか。あと、サラリーマンの方が接待でご利用される場合、接待相手の好みをものすご~く細かくリサーチして伝えてくださるんですよ(笑)。「脚の太さが●cmくらいで、形はまっすぐに伸びてて、髪はショートで色白で……」とか。
──それに対応できるクオリティの会員を揃えているというのがすごいですね。すべてこれまでの合コンで築いた人脈ですよね。
絵音 そうですね。たとえば「こんな職業の人がいい」というオファーにもちゃんと応えられますよ。金融業界でも銀行、生命保険、損保とか細かく分けてますから。
──男女別に、合コンで人気の職種を教えてください。
絵音 女性からは、会社経営者とか、なんだかんだ言って大手企業のサラリーマンが人気ありますね。意外なことに、お医者様は合コンではあまり人気が高くないんです。男性側は、ダントツで女子大生、それと看護士さん! やっぱりって感じですよね(笑)。あ、「会社の所在地が近い人」というリクエストも多いですよ。合コン当日以降も、ランチをしたりできますからね。
──なるほど。基本的には男女ワリカンなんですか?
絵音 そうです。ただ、モデルさんやレースクイーン、グラビアアイドルの女の子を揃えるとなると、男性側に多く負担してもらうことになりますけど……。
──えっ、そんな美女たちとも合コンできるんですか!?
絵音 できますよ~。誰が来るかは秘密ですけど。
──夢が膨らみます!
絵音 ただし、その場合は飲食代は完全に男性持ちになりますよ。詳細はHPには書いてないのでお問い合わせいただければ★ あと、ここだけの話、プロ野球選手やプロのスポーツ選手も利用してくださるので、スポーツ選手の妻に憧れる女性たちからのオファーも多いです。
──それはすごい。だてに1000を超える合コンをこなしてないですね。人脈が広すぎる。でも、社長業が忙しくて自身は合コンに行けなくなっちゃうんじゃないですか?
絵音 そうですねえ、最近は週に3~4本になっちゃいました。
──いや、十分多いです!
絵音 自分が現場を知ってないとね。私、本当に合コンが大好きなんですよ。合コンは世界に誇るべき日本文化だと思うんです! 知らない人同士で人数や時間を合わせて、揃ったところで「ハイッ、スタート!」って会を始めるこのカッチリした形式は、日本ならでは。欧米だと、ホームパーティーとかもっと気軽な出会いの場があるでしょうけど、日本人である限り、合コンは最良の出会いの場だと思います!
──合コンに懸けるアツい想いが伝わってきました。
絵音 合コン文化をもっと発展させたくて、SNSサイトも作ったんですよ。『合コン白書』というサイトで、現在開始1カ月で1000名程度の会員が集まりました。今、私ども会社がオファーを受けても、セッティングできるのって都市部に限られてしまうので、日本全国の人にもっと合コンをしてほしいという願いを込めて作りました!
──出会いがない、とか嘆く前に、みんな張り切って合コンしようぜ! ということですね。ちなみに、カップル成立に導く秘訣があれば最後に教えてください!
絵音 男性同士が仲良しのグループだと、女性も自然と盛り上がれるので、男性同士で事前に打ち合わせしておくことがいいと思います。キャラ分担とか、女子も乗れるような共通の話題を用意しておくとかですね。男性同士が団結するかどうかで合コンの盛り上がりが決まります!
◆絵音(えのん)
1983年8月20日生。アイドル活動の傍ら、2009年6月、株式会社ビックリボンを立ち上げ代表取締役に就任。マカオステーション2009イメージガール。無料配信ドラマ『GoGo合コン!!』出演中。エンターテイメントチャンネルMOND21にて放送中の『もっこりパラダイス』にもっこりレンジャーとして出演。公式ブログ「ENON’S BAR」。