月刊誌『ムー』(学研)誌上での隔月連載を単行本化。
今さらですが、8月末の総選挙では民主党が「歴史的な勝利」を収めて、日本中が盛り上がりました。しかし、その後の報道を見ていると、民主党幹事長の鳩山由紀夫以上に、その奥様である鳩山幸夫人が注目を集めているような……。
元タカラジェンヌゆえの美貌、不倫の果ての略奪婚というアツい馴れ初め、そして深夜番組での「私は太陽をちぎって食べてるの」(『美女放談』テレビ東京系)といった奔放なオカルト発言!! 確かに、どこを取っても話題性のある嫁ということは間違いありません。
そんな未来のファーストレディ、実は何冊も著作をお持ちでいらっしゃいます。早速そのうちの2冊を読み込んでみました。①『魔法のつえ見つけた』(共著:塩原洋子+鳩山幸/扶桑社)と②『私が出あった世にも不思議な出来事』(共著:鳩山幸+池田明子/学研)です。その結果、彼女の底知れぬ魅力に完全に取り憑かれてしまいました!! 参考までに、一部抜粋してご紹介いたしましょう。
【従順】
「何度も言いますが、夫への『はい』は、基本です。それが夫婦円満の秘訣です」(①)
【べた褒め】
「着替え終わったご主人を玄関まで見送りながら、『いってらっしゃい。かっこいい! ステキ!』などと、茶目っ気たっぷりに声をかけてあげましょう」(①)
【人間てるてるぼうず】
「演説しているときに雨が降ったら、みなさん途中でお帰りになってしまうでしょ。ですから私は『演説が終わるまで降らないでください』と、お願いするんです。おかげさまで、一度も降られたことはございません」(②)
【根拠なき”大丈夫”】
「女房はよく、『由紀夫さんは守られているから、絶対に大丈夫よ!』と言います」(由紀夫談、②)
夫に従順で、常に夫の味方でいるという、まさに理想的な奥様像。嫁の鑑ですね。姉さん女房なのに「貞淑」で「夫を立てる」精神が著作の端々に散りばめられ、いまどき珍しいくらいの「素敵な奥さん」的キーワード炸裂です。幸夫人はいつでも由紀夫氏のチアリーダー、心の応援団なのです。では、スピリチュアルな側面についてもう少し見ていきましょう。
【宇宙のパワー】
「<シンクロニシティ>に気づくということは、言葉を換えれば、宇宙そのもの、あるいは宇宙の創造主<神>の意思を知るということにつながります。そうすれば、あなたは宇宙のパワーを取り入れ、同時に宇宙と一体になれることができるのです」(①)
【前世は流浪の民】
(「前世はスペインのロマの女性」と言われ、「全身全霊で踊る彼女の姿」という絵を見せられて)
「まあ! 私はこの女性を知っているような気がします」(②)
【憑依】
(ゲストの奈美悦子が、実父の墓参りで突然号泣してしまったという話を聞いて)
「きっと、お父さんが奈美さんの体を借りて泣いていらしたのよ」(②)
【UFOに乗って金星へ】
「もう二十年くらい前のことですが、自分としては、肉体が眠っている間に、魂が三角形のUFOに乗って金星に行ってきたと思っています。ものすごくきれいなところで、緑がいっぱいでした」(②)
どうでしょう、良妻賢母でありながら、精神世界にも深く通じている美熟女。自分の知らない世界を知っている年上の女性に惚れてしまう気持ち、男なら誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。留学中の身でありながら、年上で既婚者の幸さんに「運命の赤い糸を感じ」て略奪婚を果たした由紀夫氏の心情もわかりますね。
最後に、海外メディアでも取り上げられた【太陽パクパク発言】の真相とおぼしき記述を発見しましたので、ここに引用しておきます。
「夫は、一家の太陽です。力強い光で家族を照らし、育みます」(①)
そう、鳩山由紀夫その人こそが、幸夫人にとっては「太陽」だったというわけです! どこまでもとことん夫を立てるその姿勢、あっぱれでございます。
いいから。