揺れてた。揺れてたわよ。

ついに大ブレイクの”相対性理論”、ライブレポート第2弾!! 「まるえつ」ってどんなもんよ?

sotaiseiriron.jpg『ハイファイ新書』相対性理論 2nd。

 音楽業界に突如降臨し、瞬く間にチケット売り切れ続出の超人気バンドと化した”相対性理論”。やっぱり今一番体験したいライブだな~と思っていたら、なんと友人から「チケット余ってます」メールが! 生「やくしまるえつこ」を見逃すまいと吉祥寺へ馳せ参じてきたわ。

 先に登場したのは対バン相手となる「大友良英 & 色即ぜねれいしょんバンド」。大御所・大友良英にLOSALIOSの中村達也、さらに田口トモロヲも加わり映画『色即ぜねれいしょん』のサントラを演奏したのだけど、会場のボルテージはイマイチ上がらず。「みんな相対性理論が見たいんだよね~(苦笑)」と自虐発言を繰り返して笑いを取った大友氏はさすがだったけど。

 特別ゲストとして本映画監督の田口、映画主演の渡辺大知クン(黒猫チェルシー)、そしてMO’SOME TONEBENDERの百々和宏が登場。と、ここで「相対性理論のメンバー4人にも出てもらいま~す」のアナウンスに場内が一気にざわついちゃったわよ。バンドメンバー3人と共に、黒いワンピースを身に纏ったやくしまるえつこ嬢が現れると、どこからともなく歓声が。相対性理論は1本のマイクに向かい4人でサビ部分のコーラスに参加するだけだったのだけど……やはり「まるえつ嬢」は凄かったわ。

 ステージ上の全員が体を揺らし熱のこもった演奏をする中、ただ一人だけ棒立ち。他の相対性理論メンバーが手拍子を打ってもお構いなしで微動だにせず、眉ひとつ動かさないクールビューティーを保っていたわ。「いつでもどこでも誰とでも」態度を変えないのが、まるえつ嬢の魅力なのね。

 そして待ちに待った相対性理論本体。一切のMCを省き、直立不動で淡々と歌い続けるまるえつ嬢の姿は噂通り。ただ、前回掲載したライブレポから2カ月余り、観客に変化が起こっていたようね。「オレとまるえつ」状態に浸って、舞台上の彼女をガン見するのみの観客は多くなく、頭や肩を小刻みに揺らす「(控えめながらも)フツーのノリ」。そもそも外見的には「フツーの文化系男子」または「フツーの文化系男子とその彼女」が大半という本日の客層からして、まあ当然の反応だったかもしれません。売れるということは当然裾野が広がるということ、もう「オレだけのまるえつ」と思い込めるほど近い距離にまるえつはいないのね。

 さてライブ終盤、おもむろに「ちょっと待ってて」と言い残し舞台を去ったまるえつ嬢は大友良英を連れて「お待たせ」と着席、ノイジーな演奏をバックに朗読を開始する展開に。そのまま大友を含め3曲をノンストップで演奏し終わると、「バイバイ」と一言だけ告げ軽やかにステージを去って行ったとさ。場内が明るくなっても止まらない拍手・手拍子に「いや~そんな必死に拍手したってもう出てこないだろ~」と思ったが、意外にもメンバー再登場! あらあら、アンコールにお応えするバンドなのかしら? 期待、高まる! またもや激しくノイジーな前奏……え、何の曲? まるえつが口を開き歌い出すかと思いきや……囁いた言葉は「おしまい」。

 ……そうね、アンコールなんてやらないわよね! 観客を翻弄して虜にするまるえつ嬢の魅力がなんとなくわかったような気がした夜だったわ。
(文=カマ田サンディ)

 

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