かつては、月収500万円も珍しくないといわれた、風俗の王者ソープ嬢。しかし、昨今の不況の影響で、さすがにそんな女性はいなくなっているらしい。だが、それでも普通の仕事では手にできない大金を稼ぐことができるのが、この商売の醍醐味。このご時世であっても、マジで年収200万円なんていう女のコも少なくない。月収200万円をコンスタントに稼ぎだすというソープ嬢の実態とは、どんなものなのだろうか。売れっコ泡姫稼業の働きぶりを探るべく、話を聞かせてもらうことにしたのである。彼女は高級店につとめるS嬢。この仕事を始めてから、3年ほど経つという。
「前職はごく普通のOLだったんです。ソープは未経験で入ってきたんで、最初はすごく大変だったんですよ」
見た目20代後半で、さすがに高級店の売れっ子だけあるスタイルとルックス。風俗嬢の中には、なんでこのコが!? と思うような人気者も時々いるのだが、さすがに高級ソープともなると採用条件も厳しく、一定のレベルの女性しか在籍することができないのだ。
「ボディサイズも基準があるんですよ。体重とかウエストとか、それを越えると罰金やクビもあるから、体型維持には気をつかってます」
我々貧乏な男から見ると、夢の月収200万円。彼女はどのようにして稼ぎだしているのだろうか。
──収入の内訳や勤務の状況を教えてほしいんですが。
「ウチのお店は高級店っていわれる部類で、総額10万円ですね。その内、入浴料が3万円、サービス料が7万円になります。このサービス料が私の収入になるんですよ。だから、私の場合1本で7万円が基本です」
──月にどれくらい出勤するんですか?
「私は2勤1休です。2日働いたら、1日は休みになります。だから、月平均10日前後が出勤っていうことですね。時間は早番っていうお昼からの出勤と、次の日が遅番の午後からっていうローテーション。翌日は休みになります」
──そうすると、1日のお客さんの人数は?
「日によって違うから何とも言えないんですけど、3人以上はないです。もっと頑張れば稼げると思うんだけど、無理はしたくないんで。ラクに稼げるから続けられると思うんですよ。時には1人だけっていうこともありますね。でも、そういう方は『ダブル』だったり、貸切して下さったりしますからね」
「ダブル」は文字通り時間を2本分買い取ってくれること。貸切は、1日の出勤時間を全て買い取ってしまうことを指す。もちろん、料金は2倍、3倍だ。彼女の場合は、こうした「太客」と呼ばれる常連を抱えているのが強みなのである。
──そういったお客さんを獲得できている秘訣は、何だと思ってますか?
「それは、企業秘密です(笑)。ただ、お客様が何を求めていらっしゃるのかを見極めて接待するのは、大事だと思いますね。ソープに来るからって、なんでもかんでもエッチがしたいっていう人ばかりじゃないでしょ? 私に何を求めてわざわざ来店して下さったのかを察してあげないと、ダメだと思うんですよ。実際、エッチしないで帰られる時がある方もいますしね。もちろん、それを望んでいるときには、思いっきり技を駆使してサービスして差し上げますけど」
男心は単純に見えて、結構複雑なもの。下半身を虜にするだけでは、一流の風俗嬢とは言えないのかもしれない。
男の夢