人はそれを偏愛と呼ぶ

靴フェチのメジャーはヒールの高いブーツ! ~靴フェチAVの世界~

heel_top.jpg※イメージ画像 photo by Hvnly from flickr

 街角を歩く素人女性に声をかけ、脱いでもらったブーツをさまざまな角度からひたすら映しまくる。世の中にはそんなAVが存在する。本来なら性欲が発揮される対象であるはずの女体をそっちのけに、靴というアイテムに入れ込む偏執的な世界。フェティシズムを持たない者にとって、それは下手をすればAVであることすら認識できない映像かも知れない。だが、現にそういった作品が流通しているのも事実。なぜこれが商売になり得るのか?

 ジャパン有限会社発売のシリーズ作品、『貴女の履き込んだブーツ、見せて下さい!』を監督した奇才、才谷竹太郎監督にお話をうかがってきた。

──そもそも、なぜ靴フェチ作品を撮ることになったんですか?


才谷 うちはSM色の強いフェチ系の作品を中心に扱うメーカーなんですが、元々は尻、おっぱい、金蹴り、暴行、足という五本柱を同じくらい重視する体制でやっていました。ところが、その中で足フェチ作品の需要が徐々に膨らんできて、気づけば他よりもずっと太い一本柱にまで成長していました。そこから派生したニーズに応える形で、靴コキ作品を撮り始めたのがルーツです。

──靴コキというのはどういう感じのものでしょうか。

才谷 靴を履いた足で男性器を踏み付けて擦ったり、あるいは脱いだ靴を手に持ってしごく場合もあります。靴を舐めるプレイなんかも人気ですね。

──靴フェチAVの魅力って、何なのでしょうか。

才谷 まず、足の裏というのはおっぱいや性器と同様、普段は隠されている場所ですよね。そういう意味では靴や靴下とブラジャーやパンツは同じですから、汚れた下着を見て喜ぶことと、汚れた靴を見て興奮することだって同じわけです。綺麗なお姉さんと汚い靴の対比を楽しんで欲しいですね。

──どういった傾向の作品が売れているんですか?

才谷 靴フェチの中でのメジャーは、高いヒールのあるブーツです。ただしこの分野は競合相手も多いので、作品としてはマイナーな需要に対応したものの方が売れる場合もあります。

──具体的には?

才谷 弊社の作品だと『ぺたんこサンダル』あたりが最もマイナーな類で、『女子高生の上履き』『蒸れたスニーカー』などはそれと比べればメジャー寄りです。

──タイトルを聞いただけでも、なんとなくメジャーとマイナーの差は分かりますね。

才谷 ”SM”や”ロリ”のような他ジャンルとの結びつきが強い履き物は、メジャーになりやすいと思います。あとは、匂いもポイントです。

──匂い、ですか?

才谷 ええ。もちろん映像では匂いそのものを届けることはできないので、匂いを伝える何かがあることですね。『貴女の履き込んだブーツ、見せて下さい!』は町を歩く女性にその場で脱いでもらった靴を映した作品で、リアルな汚れが好評をいただきました。そして実際もすごく臭かった!

──今、撮ってみたい作品はありますか。

才谷 長靴モノです。蒸れた感じや匂いのアピール力はあると思うんですが、どれだけのユーザーが付いてきてくれるのか、悩ましいところです。

──何か、ユーザーの方に言っておきたいことがあればどうぞ。

才谷 私は、何度も見たくなるAVが良いAVだと考えて作品を撮っています。AVを購入するとき、そういう視点でも作品を選んでみてください。よろしくお願いします。
(取材・文=瀧昌臣)

 

『貴女の履き込んだブーツ、見せて下さい!』

 
汚いほどに、ゾクゾク。

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◆ジャパン有限会社発行レーベル「Freedom」オフィシャルページ

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