SM文学の巨匠、団鬼六氏の原作による映画『Mの呪縛』で衝撃の銀幕デビューを果たした成田愛クン。芸能界でも特異な輝きを放つ「団ファミリー」のニューフェイスとして、今後がとても楽しみな存在だ。なにしろ、No.1が杉本彩、No.2に愛染恭子なのだから、どれだけ「濃い」軍団かは想像ができるというもの。
そんな「団ファミリー」の末っ子、愛クンだが、実は演技するのはこの作品が初めて。これまでは、ベビーフェイスと巨乳が売りの、グラビアアイドルだったのだから!
「団先生の作品を読んだ事もなかったし、SMって「にしおかすみこさん?」って程度の認識だったから、初めてシナリオを読んだときは驚きました。想像していたSMの世界と、あまりに違うので。でも、爆発したかったんです。それまでとは全く違った仕事で、みんながびっくりするようなことを、ずっと探していたんです。だから、迷いはありませんでした!」
とは言っても、普通のグラビアアイドルから、いきなりSM女優への転身だ。全裸になるだけでなく、縛られ、吊られ、演技とはいえ、血は飛ぶし人は死ぬ。戸惑いや恐れはなかったのだろうか?
「クランクイン前に一度、先輩方とお会いしたんです。杉本さんは、ずっと憧れていたので、目を見ることもできなかったんですが、杉本さんの方から「次回作、やるんですって?」って話しかけてくださって。愛染さんはすごく凛々しい方で「団ファミリーは団結力が強いから!」って励ましてくださいました。それで、いろんなプレッシャーが消えました」
杉本彩も、愛染恭子も、他の誰にも変わる事のできない存在として強烈なメッセージを発し続けている女優だ。成田愛クンは、その系譜に新しい名前を刻んだのだ。
「愛染さんからは、貴重なアドバイスももらいました。『具は自分で守るのよ!』って(笑)」
えーと、それはどういうことでしょうか!?
「縄でTバックみたいに縛るシーンがあるんですけど、”具”が挟まってしまったんです。スチールからムービーと何時間も撮影が続いて、最初はガマンしてたんですけど、終わりの方はもう痛くて痛くて。撮影が終わって、縄師の方が”び!”っと音が鳴るほど一気に取ったので、その時は涙が出ました!」
あああー、それはさしずめ男で言えばチャックであそこを挟んだときのような……。いや、それ以上かな。痛かったことでしょうなー。
「悪女って呼ばれるの、気持ちよかった。実は、高校のときのあだ名が”悪女”だったんです。別に何にもしてないですよ(笑)。工業高校で、クラスに女の子が一人しかいないような状況で。でも、そう呼ばれるのイヤじゃなかった。素質があるのかなって、密かに思ってました。撮影の後はしばらく『妖艶』って言葉に敏感になってました。いつか、杉本さんや愛染さんのように、艶っぽい大人になりたいと思います」
取材時も、胸の谷間がばっちりな衣装で登場してくれた愛クン。撮影時は今よりもぽっちゃりしていて、衣装が合わないことがあったそうだ。
「おっぱいのとこが締まらないのは、うれしかったりして(笑)」
そんな愛クンだが、理想の男性はやはり、情念の炎に身を焦がして自滅して行く、映画の登場人物たちのような男なのだろうか?
「いえ、私、ゴリラみたいな岩みたいな人が好きなんです。野性的で本能むき出しの。男を見るときは、カラダ目当てです。冬でも汗かいているような。汗サイコーです。汗臭いの大好きです! 汗をかいたあとの、しっとりした太い腕でギューって抱きしめられたい!」
やばい。この人、本物です。
◆成田愛(なりた・あい)
◆生年月日:1984年12月23日
◆血液型:O型
◆出身地:東京都
◆身長:164cm