「欲情というのは本能のまま、荒々しくする。だからこそ作法が必要」
作家・渡辺淳一が大人の男女の恋愛について説いた『欲情の作法』(幻冬舎)は、発売1カ月足らずで4刷23万部のベストセラーとなった。
それに対し、この『悦楽の作法』(ごま書房新社、栗池満著)では、もう一歩踏み込んだ、大切な女性を心身ともに歓びの境地に導かせる、口と舌を使った前戯のテクニックを紹介している。
第一の作法「あの女性をその気に~精神的な性感帯・口唇へ~」では、「女性の唇は肉体的な性感帯であるのと同時に精神的な性感帯でもある。唇にふれられただけで、女性の脳は興奮を感じ、満足するようにできている」と、セックスにおける唇の重要性を指摘。その他、「舌全体を使って、口の中全体をかきまわす」「下唇を女性の唇の中に差し込み、舌で上あごをなめる」など、40ページ以上にわたり、実践的な口唇への「作法」を細かく解説している。
唇以外にも髪、額、鼻先、耳、頬、首すじ、手、手のひら、指先、腕、肩、足裏と、あらゆる女体の部分に快感と刺激を与えるセックスの「作法」が満載。「乳房への作法」では「舌先をとがらせて、乳房の脇から内側へと強弱のバリエージョンをつけながら舌をはわせる。乳暈の裾まできたら、乳首に向かわず、舌を止めてまたわきに戻る。これを何度かくりかえす。そうすると、女性は間違いなくじれてくる」など、オッパイの責め方を具体的に著している。さらに「女性器への作法」でも「ペニスのように舌先を出し入れして、ペニス以上の悦びを与える」「仰向けになった女性の足を肩にかけ、顔をうずめて彼女の愛液を吸う」など、究極の実践術が紹介されている。
十分な前戯を施さなければ、女性はオルガニズムに達しにくくなり、中途半端なセックスしか堪能できない。もし、大事な女性との一戦に臨む際には、本書を軽く一読して一通りの流れを掴んでおこう。そうすれば、どんな女性も本能のままに乱れ狂い、結果、自分自身も歓びの境地に達することができるのだ。
最近は恋愛に冷めた「草食系男子」が急増中だが、ぜひ本書を読んで「女性を歓ばせる楽しさ」というものを、ぜひ覚えていただきたい。