DJ KAORIって人気あるみたいだけど、実際はどうなの? という意見をよく聞きます。
なんか、女子大生とかOLに人気がある、というか、この人がミックスしたCDが、そういった女子たちに結構売れてるらしいんですね。ヒット曲やよく耳にした曲ばかりをつないでいるんですが……。そりゃ、売れるだろ!
売れ線ばかり集めたコンピ盤と同じじゃん。音楽的な基礎教養がない者が買う「全部知ってる、全部入ってる」的なCDと売れ方がまんま同じ。違いといえば、「でぃぃぃーじぇぇぇーきゃおりぃぃいい、い~~んみっくす」とかいう、ウザすぎる自己主張MCが曲間に何度となく入っていること。
でも、それでいいんです。
最近ではテレビでもよく見かけますね。NYでいかにセレブDJだったか、「マイケル・ジョーダンとかマイク・タイソンの自宅パーティでプレイされてたんですよね」とかいう紹介のされ方で。アジア女性に本場DJへの道を切り開いたらしいのですが、それってDJとしてテクニックとセンスが認められたのではなく、別のテクニックとセンスのウケが良かったのでは、とか邪推する向きもあるかと。
でも、それでもいいんです。
『R246 STORY』というものを観たんです。元々は短編のオムニバス上映の映画だったのですが、DVDでは特典映像を付けて作品ごとにバラ売りされていて、私が見たのはそのうちの『DEAD NOISE』という作品。m-floのVERBALが撮ったドキュメントです。「日本のHIPHOPに未来はあるのか?」をテーマに色んな人に意見を聞くという内容なのですが、ほとんどの人が黒人の猿マネで、こりゃ日本のシーンはダメだ、という思いしか残らないヒドいものなんです。しかし、この中に出てたDJ KAORIが素晴らしかったので、全部許せます!
なんか知らないけどデカいリムジンで246を走ってるんです。で、その中で彼女が半分以上乳が飛び出たビッチでフッカーな格好をしてる。それに加えて偉そうなことをのたまってるんですね。
これがエロい!
ま、こちらも黒人かぶれなんですが、要はリムジンごとのコスプレにしか、僕には見えないんです。最高にイキがっているのに、実はコスプレ。これが悲しくもエロい。
というわけで、これからも彼女を応援することに決定しました。
(ライター/シノヤマ・ピピン)