多彩かつ突撃ジャーナリズムでカルト組織にマジ潜入するテクノアーティスト、ニポポ氏が開催するニポポ・ロックフェスティバル~通名ニポロック~が6月18日夜にロフトプラスワンで行われた。
われらがメンズサイゾーの目的は、ニポポ氏の激ヤバ・トークもさることながら、「緊縛」も交えたクロスカルチュアルなライブの観劇だ。
縛師として招かれたのは長田一美氏。伝説の縛師、故・長田英吉先生の直系である。その長田氏とモデル嬢が歪むテクノビートと共に和装で登場。覆面をした長田氏がモデル嬢の口に蝋がしたたる極太の赤い蝋燭をくわえさせるという劇的な演出でショーは幕開け。
縛られながら、一枚づつ装束を剥がされていくモデル嬢に長田氏は容赦しない。彼女を天井から吊り下げ、エビのように宙づりに。苦悶するモデル嬢の表情が妖しく暗闇のなかで浮かび上がる。途中、久しぶりに機材をイジったというニポポ氏が音楽を中断させてしまうというアクシデントも。しかし、胸も露となったモデル嬢の乳首を吸って、観客に喝采を送られる長田氏。
最後は、吊られて大股開きとなったモデルがくるくると回転。股間も露に回転木馬のようにステージに舞う。曲には、伝説のオカマ・東郷健氏の今では語りぐさとなった選挙演説がフィーチャーされ、得体の知れないグルーヴへとわれわれを導いていく。うーん、恐るべし、テクノ×緊縛×東郷健! アンコール!!
次回のニポロック・フェスティバルについての情報は、「月刊ポポ島」にて。
(文・写真=キンバッカー/緊縛専門ジャーナリスト)
茶道・華道・武道などに通じる美
団鬼六『花と蛇』、沼正三の『家畜人ヤプー』も
『奇譚クラブ』から生まれた!