AV女優のギャラはいくら?
AV女優がもっともよく聞かれる質問であり、もっともイラッとくる質問がこれです。
不特定多数の人間にマ○コを晒す仕事がいくらになるのか興味を持つ気持ちは分からんでもないけれど、普通に考えて初対面の相手に給料を聞く常識のなさにイラッとくる。しかし本当のところを言えば、実は大した金額を貰っていないことをあらためて認識させられるのが、一番のイラッとくる理由だと思うのです。
年々下がるAV女優のギャラ
そもそも一般の人は、いったいAV女優のギャラがいくらだと思っているのでしょう。一千万か。それとも一億か。
確かに10年、20年前の単体女優はそれくらい稼いでいる人もいました。AV業界はバブルがはじけたあとも景気が良かったし、AV女優は一千万くらいは貰わなければ割に合わない仕事だと思われていました。
それから現在、AV売り上げ本数は底辺だとすら言われていて、そのため制作費が下がり、まっさきに女優のギャラが下がりました。
今では単体女優のギャラは一本あたり50~数百万円。企画単体は25~50万。企画女優は3~7万円というところがだいたいの相場でしょう。10年前の5分の1ほどでしょうか。ちなみに現在進行形でギャラは下がり続けています。
これだけ安くなればAV女優が減っても良さそうなものなのに、なぜかAV女優志願者だけは年々増え続けています。
その理由はというと、AV女優がテレビに出演したりCDを出したり本を出版したりとアイドル的な活動が目立ってきたため。昔は借金でどうにもならなくなった女の子がスカウトマンに押しに押されて最後に辿りつくダークな場所だったはずが、うら若き乙女から「AV女優の○○さんみたいになりたいんです!」と応募の電話がかかってくるほど。AV女優もいまや憧れの職業になりつつあるのです。小学生の将来の夢に「AV女優」がランクインするのも時間の問題。AV女優のギャラが下がったということはつまり、AV女優への偏見がなくなってきているということなのですね。いやー、めでたいことです。
しかしAV女優人口が増えることで、ひとりあたりの仕事量も減り、さらにさらにギャラも下がっていることもまた事実。
先日も企画女優がブログに「今月はエキストラと手コキとハメ撮りで合わせて8万円の収入。OL時代の貯金で食いつないでいます」と暴露して話題になりました。なんだか悲しくなってきちゃいますね。
もし、AV女優に会う機会があったら、「ギャラいくら貰ってるの?」なんて酷な質問はやめて、なにかおいしいものでもご馳走してあげてください。
(ライター/峰なゆか)