これぞ断れない女! エロ本ハメ撮りで迎えた超異例の結末|ブッ飛び素人モデルFile

エロ本編集者とハメ撮りモデル/ブッ飛び素人モデルFile169

1998年から2018年7月まで、20年間にわたり編集者としてエロ本に携わってきたという川田拓也氏(51歳)。ハードでエグいマニア誌から始まり、引退までの13年はコンビニ系のアダルト誌を編集。趣味と実益を兼ね「ハメ撮り写真は極力自分で撮る」が信条だったとか。
そんな氏がエロ本編集者人生を振り返り、今思うのは「風俗嬢よりAV女優より、いろんな意味で本当にエグいのは素人女性!」だということだそうで…。川田氏が、足かけ20年でハメ撮った720人以上の女性の中から、今でも忘れられないブッ飛び素人モデルとのエピソードを蔵出しする。

※イメージ画像:Getty Imagesより

これぞ断れない女! エロ本ハメ撮りで迎えた異例の結末/陽菜(30歳・OL)

 突然ですが、あなたの周りに“断れない女”はいませんか?

 もう何年も前の話になりますが……その日、エロ本の面接を受けにやって来たのは、30歳だという地味ぃな服装の独身女性。

 名前は陽菜さんというんですが、明るいイメージの名前とは裏腹に、大人しそうというかモジモジしてるというか

 撮影するにあたってのNG項目を確認する際、何を聞いても、

 

「そ、そうですね……う~ん」

 

 と時間をかけて考えるふうでありながら、

 

「えーと……はい、だ、大丈夫だと、お、思います」

 

 と、結局はOKしてくれるんですが……なんかハッキリしない人だったんですね。

 この手のタイプの女性がきたときに困るのが、

 

「やっぱり辞めときます」

 

 というドタキャンでありまして。

 こちら側からすると、

 

(こっちはモデル募集かけてるだけで、自分で決めて応募してきたくせに)

 

 と思うんですけど……実は意外と多いんですよね、気が変わっちゃう人。

 でも、よく考えれば、エロ本モデルのバイトをするなんて普通じゃないですからね。こっちも長年エロ本編集なんて仕事をしてるから感覚がズレてきちゃってるんですよね(笑)。

 まあ、それはさておき……そのときは編集部的にも、こんな事情がありまして。

 

「今月、応募してくるモデルさん、少ないんだだろ?」

「そうなんですよねぇ……数合わせ的には、あった方が安心ですけど。ちょっと不安は残るんですよねぇ。ドタキャンってこともありえそうですけど……一応、予定組んじゃいます?」

 

 なんて相談を編集長とした揚げ句、後日にハメ撮りをお願いすることになったんです。

 そして撮影当日。

 ドタキャンすることもなく、無事、待ち合わせ場所に現れた陽菜さん。

 ラブホに入って、まずはこちらで用意した服に着替えてもらおうと(冒頭でもお伝えした通り、彼女の私服、めっちゃ地味だったもんで)脱いでもらうと?


(お、意外とスタイルいいじゃん、なんか少しテンション上がってきた)


 と気をよくしたんですが……。


「じゃ、フェラお願いできますか?」

 

 とチ〇コを目の前に差し出すと、

 

「あ、はい……」

 

 と答えてパクっと咥えるものの、それっきり動かない陽菜さん。

 だいたいの人は、素人モデルといったって心得てるもので、フェラをお願いしますと言われれば、勃起するよう黙っていても協力的に舐めてくれるもんなんですが……。

 

「あの……色んなフェラカットを撮りたいので……先っぽとか竿を舌でぺろぺろしたり、思いっきり吸ってみたり……普段してる感じで舐めてもらえると助かるんですど」

「あ、すみません……こ、こうですか」


 こっちが攻める側に回っても、いい感じに盛り上がってこないというか。その証拠にオマ〇コも乾きっぱなしで(笑)。

 でも、こっちとしては、なんとかエロく見える写真を撮って帰らなきゃいけないと思うものですから……。

 

「じゃあ、片足をこんなふうに曲げてもらって……そう、で、そっちの手の中指をクリの上において……で、そっちの手で枕の端っこをギューって握ってみましょうか。そう、で、気持ちよさそうな感じで口を半開きにして……そう、そこで止まって!」

 

 1から10までポーズを指示しないとエロい感じにならないもんで、オナニーカット1枚撮るのにも一苦労。

 でもって、僕の方が根を上げちゃったんですね。

 

「あのぉ、もしあれだったら、ここで止めて、なかったことにします?」

 

 って。

 すると、彼女……申し訳なさそうにこう言ったんです。

 

「実は……このバイト、彼氏が見つけてきて……面白そうだからやってみなよって」

「えーと……それは、彼氏さんが“寝取られ系”っこと?」

「寝取られ系? よく分かんないけど……彼氏に頼まれて断れなくて……」


 冒頭、みなさんにこんな問いかけをしましたよね。

 

「あなたの周りに“断れない女”はいませんか?」 


 そう、彼女は、彼氏に言われたからってエロ本モデルまでしようとする“断れないにも程がある女”という、ある意味ブッ飛んだ女性だったのです!

 しかもですよ……彼氏というのは彼女がそう思い込もうとしているだけのようで。

 よくよく話を聞くと、外でデートした記憶は1回しかなく、会うのはいつも彼女のアパートで、フラっとやってきてセックスするだけ。

 その男にしてみれば、都合のいいセフレってことですよね。

 しかもその男、「エロ本モデルのバイト、面白うそうだからやってみなよ」なんて言うあたり……彼女が断れない女だってことを見抜いていて、面白がってる節が感じられるじゃないですか。

 ナンか、会ったこともないその男に腹が立ってきたと思ったら、

 

「小さいころから、人の顔色をうかがっちゃう性格ではあるんですけど……」

 

 と前置きし、彼女が断れない女になったきっかけを話しはじめたんです。

 それは、彼女が転職し、新しい会社で働き始めたばかりのころ。

 あと1時間で定時というとき、上司が彼女の元にやってきました。

 

「明日の朝に必要な書類でさ……悪いけど、今日中にデータの打ち込みおねがいできるかな」

「すみません、今日はこの後、約束があって……」

 

 すると突然、それまで温厚だと思っていた上司が豹変!

 もの凄い顔で「チッ」と舌打ちした揚げ句、

 

「これだから女は採るなって言ったんだよ!」

 

 と、フロア全体がビクッとするような大声で怒鳴り……それはそれは、今であればパワハラで完全にアウトな物言いをされたんだそうで。

 そりゃトラウマにもなるかぁ……って感じですよね。

 で、結局のところ……。

 

「撮影どうします? 怒りませんから、陽菜さんが決めていいですよ」

「そうですよね……止めておきます」

 

 ってことで、撮影はそこで中断という異例の結果に。

 編集長に電話して許可をもらい、

 

「じゃあ、モデル代は出せないけど……ホテル代は請求しませんから」

 

 ということになり、

 

「こちらこそ、返ってご迷惑をおかけしました」

 

 と、申し訳なさそう彼女は帰って行ったのでありました。


 いやはや、あんまり断れないのも、逆に困りものってケースの話でしたが……周りに、彼女のような“断れない女”がいたとき、あなたはそれに付け込む? それとも同情する?
(文=川田拓也)

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