意味わからんけど最高すぎるYMO『君に、胸キュン。』|架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき」

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第8弾

 エロVシネマとして撮影された架乃ゆらちゃん主演作品『欲しがり奈々ちゃん ~ひとくち、ちょうだい~』(城定秀夫監督)が、東京・東中野のポレポレ東中野ほか全国順次公開が決定し、ますます勢いに乗るゆらちゃん!

 いまやAVはもちろん様々なメディアで引っ張りだこのゆらちゃんの活躍は嬉しいものです。そんなゆらちゃんに“胸キュン”なのですが、ご自身は伝説のグループであるYMOの『君に、胸キュン。』のMVにキュンキュンしております。

 世界的に有名なYMOもゆらちゃんの独自の視点にかかれば、どんな音楽評論家よりも新しい見解が発見されるのです!

 今回はYMOの『君に、胸キュン。』を深掘りしてくれました!

架乃ゆら昭和コラム「美徳のゆらめき#8」

架乃ゆら

 メンズサイゾーをご覧のみなさんこんにちは! S1専属の架乃ゆらです。

 世の中は日々たくさんの事件事故が発生し、さまざまなニュースが飛び交っています。

 しかし、近頃の一番の大ニュースといえば一つしかありません!

 そうですね。YMOの『君に、胸キュン。』のMVがソニーミュージックの公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=24bRSUeITXc)から投稿されたということですね!

 

 しかもただのMVではなく、なんとフルHDリマスター化されています! どうして…。

 というわけで今回は『君に、胸キュン。』について語っていこうと思います。

 『君に、胸キュン。』といえば1983年3月にリリースされたYMOの7枚目のシングル曲。みなさんご存知の通りYMOとは細野晴臣さん、坂本龍一さん、高橋幸宏さんという日本、いや世界トップの音楽の才能を持った孤高の天才たちにより結成され、日本にテクノポップブームを巻き起こすなど、文化面において多大な影響を与えたスーパーユニットです。

 『RYDEEN』や『TECHNOPOLIS』などに代表されるスタイリッシュかつ、血の通っていない冷徹な冷たさを感じさせるのは、なんだかゲーム音楽と結びつけてしまいます。

 クラスの大半がアイドルやバンドに夢中の中、したり顔でYMOを聴くのはさぞかし気分が良かっただろうと思います。

 そんな俺たちのYMO、カッコよくてセンスがある痺れるYMOが新曲として『君に、胸キュン。』をリリースした翌日はクラスの隅っこでかっこつけてYMOを聴いていた男子は一体どんな面で登校したのでしょうか。

 開幕早々おじさん3人の嬉しくないコーラスで「きゅん(ハート)」ですよ。これがあのカッコよくて、センスもあって、イケていて、時代の最先端で痺れる俺たちの俺たちのYMOなのか~!? とテクノカット男子の精神は大きく揺らいだことでしょう。

 そして、作詞はかつて細野晴臣さんが「はっぴいえんど」で一緒だった松本隆さんです。もうこのメンツだけで笑ってしまう。めちゃくちゃすごくて才能のあるおじさんたちが意味わからん曲を作ってしまいました。最高!

 わたしは男性が女性の気持ちを歌ったり、その逆で女性が男性の気持ちを歌ったりする楽曲がなんだかセクシーかつ魅力的でツボなのですが、『君に、胸キュン。』はしっかりおじさんがおじさんの気持ちを歌っています。

 歌声もイケボというよりはしっかりとした“おじボ”です。爽やかな曲調とは裏腹なおじさんのネチョネチョした恋心を彷彿としてしまいますね…。

 しかも、やはり松本隆さんなので、要所要所にオシャレワードが挟み込まれています。伊太利亜の映画って具体的になんだかわからんがとにかくオシャレだ!! なぜ印画紙なんだ!! わからんがとにかくオシャレだ!! なんか知らんが名曲っぽいぞ!! と聴く者全て脳が麻痺してしまい、オリコンチャートではなんと最高順位が2位!

 一度聴いたが最後、おじさんのキュン(ハート)とともにキャッチーなメロディーが耳から頭から離れず、気づけば何度も再生してしまうのは電波ソングにも似ているように思います。

 前回のコラムでも昭和歌謡は電波ソングに通ずるものがあると書きましたが、『君に、胸キュン。』も近いものがありますよね?

昭和大好きAV女優・架乃ゆら連載コラム第7弾  最近はパーソナルジムに足しげく通い、お尻を中心に鍛えている架乃ゆらちゃん。ベビーフェイスの下にマッチョな鎧を身にまとう日がやって来るのか非常に楽しみです!  今回、ゆらちゃ

 実際、『まりあ ほりっく』という2009年に放映されたアニメのEDテーマとしてこの『君に、胸キュン。』がカバーされました。女性声優さんたちのかわいいアニメ声によるカバーはかなりしっくり来ますし、編曲? アレンジ?も本家YMOに寄せていてリスペクトを感じさせる名曲の一つです。

 昭和歌謡というものは熱いパッションがほとばしっているものとわたしは思っていて、もしかするとこのパッションが電波ソングにも共通しているのではないでしょうか? 度々感じる感覚の正体をいつかハッキリさせたいです。

 電波ソングっぽく聞こえる要因として、おそらく松本隆さんのキャッチーでオシャレな言葉遣いも電波ソングに通ずるものがあるかもしれません。1982年リリースの山下久美子さんの『赤道小町ドキッ』や、1984年リリース早見優さんの『誘惑光線・クラッ!』などに見られるカタカナ語のオノマトペをタイトルや歌詞に盛り込む手法は、電波ソングやアニソンにもよく用いられますよね。

 わたしは昭和歌謡にハマる前は電波ソングやアニソン、エロゲソングなどに心酔していた時期があったのですが、そういった類のものを聴いていたのに、昭和歌謡にものめり込んでいけたのは電波ソングと昭和歌謡は性質としては近いのかもしれません。

 2000年代の電波ソングを作った人たちはきっと昭和歌謡を聴いて育ったので、関係はもしかしたら本当にあるのかも…。

 いつか真面目なところで研究したいテーマができてしまいましたね。

 今回はこのへんで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございます!

 次回もよろしくお願いします。

【架乃ゆら(KANO YURA)】
身長:156cm
スリーサイズ:B84(D)・W55・H86
生年月日:1998年12月28日
趣味・特技:昭和歌謡、特撮ヒーロー鑑賞
ツイッター:@kano_yura
インスタグラム:@kano__yura
公式ブログ:架乃ゆらオフィシャルブログ
YouTube:かのちゃんねる

(写真・構成=神楽坂文人Twitter@kagurazakabunji

men'sオススメ記事

men's人気記事ランキング

men's特選アーカイブ