いま、東京のあの区、あの街、あの駅周辺には、どんな風俗があるのか、はたまたなくなってしまったのか…。それを探索するコーナー。最終回の今回は世田谷区と練馬区、そして新宿区を探索した!!
若者集まるオシャレな街に風俗は潜んでいるか?
最初から残念なお知らせです。取材前の調査である程度予想はしていたんですが、取材の結果、世田谷区に風俗店は認められませんでした、チ~ン…。
まあ、高級住宅街として知られる街なんで、ないかなーとは思っていたんですが…。
取材はその中でも若者が集まる三軒茶屋と下北沢に絞って調査に向かいました。が、三茶で見つかった妖しいスポットは、大きなあの交差点近くにある細く入り組んだ路地くらい。
個人営業と思しき小さな飲食店が軒を連ね、夜にはさぞや賑やかなんだろうなと思わせるのですが、コロナのクソ野郎のおかげでどの店も「臨時休業」の張り紙が…。
その路地の突き当たりに女の子が2人無言で立っていたので、「もしや立ちんぼ?」とはさすがに思わなかったけど、こちらから声をかけてみました。
「なに屋さん?」
「ガールズバーです」
ふたりは小さな声で同時に囁きました。時は午後3時。緊急事態宣言で夜は営業できないので昼間に店を開けているということでした。
三茶に見切りをつけて次に向かったのは、すぐ近くにある駅が新しくなった下北沢の街。三茶よりは下北の方が何かありそうな気がする~(古!)。
しかしその期待も虚しく、見つかったのは数軒のメンズエステとキャバクラ、ガールズバーのみ。以前あったフィリピンパブも違う店に変わっていたのでした…。
世田谷ボーイズたちよ、残念ながら区内で風俗遊びしたければ自宅かホテルにデリヘルを呼ぶしかないようだ…。
【世田谷区で遊べる風俗データ】
デリヘル 65軒
デリバリーエステ 12軒
ラブホテル 4軒
自衛隊と風俗と怪しすぎるバラック街
というわけで、残念な世田谷区から今度は練馬区へ。練馬には自衛隊があるので世田谷よりは期待度は大きいですな。まずは練馬区で最も風俗がありそうな練馬駅へ。
実は練馬駅には20年ほど前にピンサロの取材に来たことがあります。そういう場所なら、その店は無くなっていたとしても別の店があるに違いないという確信があった。
そのとおり、あった。同じ場所にピンサロが残っていたんです。しかも、20年前と同じ名前の店『おしゃれさろん おってィも』が!
20年以上同じ場所で同じ店名で営業している風俗店なんて、ファッションヘルスかソープランドくらいかと思っていたけど、ピンサロでもあったとは。
たぶん、通常の飲食店登録ではなく、風俗店として既得権を得て営業している老舗に違いない。そんな店とはつゆ知らず、失礼しました(汗)。
同じビルに入っている他のテナントを見ると、なんとエステばかり。果たしてどんなサービスなのかは不明だが、楽しそうなビルに違いなさそうです(笑)。
そしてもう一軒、すぐ近くのビルにもピンサロを発見。こちらは創業何年なのかはわからないが、看板のセンスからしてオシャレで気持ち良さそうな店に思えますな(笑)。
駅前交差点の道路を挟んで反対側の中央通りを歩くと、居酒屋にカラオケ、スナックやキャバクラなどが並ぶ飲屋街が。こちらは(も)妖しさはほぼなく健全な雰囲気。あちらが旧市街、こちらが新市街という印象だった。
練馬区では風俗店を確認できてひと安心。しかし、駐屯地がある街としてはちょっと物足りなくないか? こりゃ他にも自衛隊員御用達の街があるに違いない。そう思って練馬区の怪しい街をググってみると、ヒットしたのが下赤塚だった。
下赤塚駅からすぐのところにるその路地は、練馬の新しい飲み屋ビルを見た後ではまるで昭和のバラック街のような雰囲気。古びた建物が並び、スナックや居酒屋風の看板は出ているが、夜になるとそこに明かりが灯るのかは怪しいくらいの廃れようとなっている。
この景色には既視感があるが、どこで見たのか…。そう、まるで青森にあるスナック街・第三振興街そっくり。ということは、戦後にできたバラックから現在に至るということか?
昭和の時代にはここも多くの自衛隊員で賑わったようだが、今は遠い昔。練馬区は店舗型風俗が2軒あったが、他はデータでは世田谷区より遊べる店が少ないという予想外の結果に終わったのでした。
【練馬区で遊べる風俗データ】
ピンクサロン 2軒
デリヘル 約60軒
デリバリーエステ 11軒
ラブホテル 4軒
いにしえの栄光の街からアジアンタウン~歌舞伎町へ
そして、前置きがめっちゃ長くなりましたが、今回の本命は風俗23区最終回にふさわしい新宿区です!
ご存知新宿区は、世界一の歓楽街・歌舞伎町を有し、他にも大久保や新大久保などのデリヘル街がある日本一の風俗の街であり、東京の行政の中心地でもある。
それだけに、どこを紹介すればいいのか悩ましいが、今回は高田馬場から歌舞伎町に続く一帯を紹介する。
50代以上の読者の中にはご存知の方もいるだろうが、1980年~2000年までのニッポン風俗を牽引して来たのはもちろん歌舞伎町の風俗街だ。しかし、高田馬場にも今は無き名店が存在した。それが『高田馬場サテンドール』だった。
1985年にテレビの深夜放送に出演して人気者になった早川愛美が当時在籍していた店で、イヴちゃんが在籍していた歌舞伎町『USA』と並ぶ店舗型ヘルスの草分け的存在。しかし、10年ほど前に惜しまれながら閉店している。
『サテンドール』があったのは高田馬場駅早稲田口からすぐのさかえ通り商店街の中。目印は向かいにあるファッションヘルス『ルモンド』なのだが…。
しかし『ルモンド』の看板はあれど店がない。潰れてしまったのかと思ったけど、HPはちゃんと運用されている…。どういうことかわからなかったがよく見ると、昨年6月からデリヘルになっているじゃないか!
なんと、高田馬場の箱ヘルの歴史は終わってしまっていた。これもコロナ野郎のせいかと思ったが、建物に張り紙があることに気づいた。どうやら店が入っている建物自体が取り壊されるようで、なんとも悔しい幕切れだった。
在籍していた女のコは概ね店に残り、料金が通し料金に変わり、ホテル代の分程度安くなっているので、常連さんたちはホッと胸をなで下ろしているところだろう(笑)。
高田馬場にはかつて他にも有名フードル・あいかちゃんが在籍していた有名箱ヘル『アベニール』(複数回店名変更している)や、名物店長・菅原ビンタ氏の店(同)などの風俗店があった。
が、いずれも無届け店で取り締まりによって閉店もしくはデリヘルに業態変更している。もはや高田馬場から「風俗」の文字は消え、「学生」と「ラーメン」と「○○」の街になってしまったのだった。
伝説はすでに終了していた旧名店街と盛り上がり中のデリヘルタウン
高田馬場から新大久保までは電車で一駅。日頃の運動不足解消のため散歩がてらに歩いてみると、新大久保同様に高田馬場にもアジア系の飲食店が急増していることに気づいた。「学生」と「ラーメン」ともう一つの「○○」は、アジアン飲食店だ。
20年ほど前、高田馬場にはミャンマー料理屋が数軒あったが、現在はベトナムレストランも多数進出してきていて、店の前を通りかかると日本ではあまり経験しないアジアンな香りが鼻をつく。その匂いをつたってたどり着いたのが大久保の街だった(ウソ笑)。
大久保駅近辺には昔から店舗型風俗店が多かったが、それは今も変わらない。駅のすぐ隣には妖しいエステビルがあり、向かいの路地を入った先には、かつての連れ込み宿(ラブホ)が熟女ヘルス『寺子屋』に変身している。
2000年当時、筆者は新大久保の悪名高き漆黒編プロで奴隷の如く働いていたので、この辺の店にはよく取材にも訪れていた。確か『E+』とか他にも数軒あったと記憶している。
そこから新大久保駅に向かう途中のお稲荷さん近くには、有名ホテヘル『ウルトラグレイス24』の受付がある。そしてその先、JR新大久保駅前から歩道を歩く人種に大きな変化が起こることになる。
大久保側ですれ違う人たちは、東南アジアやイスラム系外国人が多かったが、新大久保駅の正面を通った瞬間から日本人女子と韓国人へと民族大移動的に大きく変わるのだ!
もちろん、その先には人気のコリアンタウンがあるからだが、東アジアから大陸をひとっ飛びに朝鮮半島にやってきた感覚がおもしろい。
歩道を歩く人も多くなり、果たして三密は保たれているのかはなはだ疑問ではある。コリアンタウンから右手、歌舞伎町に向かう路地を入るとその先にあるのが大久保のラブホ街だ。
かつて立ちんぼの巣窟となった地帯で、面白いのは路地や十字路によって女のコたちの国籍が変わることだった。それなりに“ショバ”が決まっていたようだ。近くに交番が出来て以降立ちんぼは少なくなったが、現在でも夜になるとアジア系の女の子がポツポツと立っている。
その立ちんぼが激減した頃、よく声をかけられたのは「3Pシヨ」というセリフだった。おそらく少なくなった客を仲間と共有しようという魂胆だったろうが、残念ながら筆者は3Pはせわしないので好きじゃない(笑)。
そしてまたこの一帯はデリヘルの待機所も多い。何度か入ったことのあるお姉さん系イメクラでは、あるお願いするとだいたいOKなのが嬉しい(笑)。
狭い路地を歌舞伎町に向かって歩いて行くと、突然現れる大通り。職安通りでそれを渡るとそこからが“泣く子も酔っ払う”新宿歌舞伎町である。
歌舞伎町に入ってすぐあるフェンスで囲われた公園が大久保公園で、その隣にある大きくて立派な建物が『大久保病院』と併設される『ハイジア』。そしてこの周辺に夕方頃から現れるのがいまどきの援交、立ちんぼの女のコたちだ。
先ごろニュースにもなった小学校の女性教諭が立っていたのもこのあたりだということ。昔はオカマちゃんも立っていた路地ゆえか、今も一筋縄では理解できない女性たちが集まってくるようだ。
そして、この先にある歌舞伎町の中心部にはまだまだ魑魅魍魎が住み着き、天空からゴジラが見守る街に変わっても酒や色仕掛けの怪獣たちが誘惑を投げかけてくる。
東京23区の風俗は今やデリバリーが中心となっているが、まだ60軒ほどの店舗型ファッションヘルスが残っているし、デリヘルやホテヘルは駅や繁華街から離れた自宅までもデリバリーしてくれ便利且つ高レベルになっている。
現状では風俗遊びはまだ難しいと考える方もいるだろうが、折を見てぜひ女の子に会いに行っていただきたい。良き生活、良き風俗遊びを。
【新宿区で遊べる風俗データ】
ソープランド 9軒
店舗型ヘルス 15軒
ピンサロ 4軒
デリヘル 約460軒
ホテヘル 55軒
手コキ(含オナクラ)35軒
(取材・文=松本雷太Twitter@raitama36)