「怖かったね。ごめんね。もう大丈夫だよ」
上田が部屋を出た後、美奈子はびしょ濡れのまま、子どもにそう声をかけるのだった――。
その日の夜、旦那にクンニをされる美奈子。しかし美奈子は無表情のまま、子どもの寝ているベビーベッドを見つめる。
そして翌日、美奈子が旦那をエレベーターで見送ると、隣の家の扉が開いて上田が出てきた。
他愛もない挨拶を交わすが、美奈子は上田にこう尋ねる。
「あなたじゃないんですか?」
「え、なんですか?」
とぼける上田。
「いいえ、なんでもありません」
美奈子はそう言って部屋に戻る。しかし、途中で足を止めて振り返り、虚ろな目で上田を見つめた。
誘われるように歩み寄り、上田は美奈子の胸を揉んだ。
美奈子は抵抗し、部屋の中へ逃げる。上田も美奈子を追いかけ、部屋の中へ入る。
「あんたの目が入っていいって言ってた」
「やっぱりあなただったんですね」
上田は再び美奈子の胸を揉む。やめてと美奈子は言うが、激しく抵抗はしない。
「しゃぶれよ」
上田は肉棒を出し、強引に手に持たせる。美奈子は首を振ったが、次第に自ら手を動かすようになり…しゃがんで上田の肉棒を自ら咥えたのだった。ねっとりと。
我慢できなくなった上田は、美奈子にお尻を出させて後ろから挿入する。美奈子はもう、何も抵抗しない。
「あっ!!」
玄関で立ちバックで激しく交わるふたり。
「イクイク!!」
旦那とのセックスでは見せない、激しい喘ぎ声をあげる美奈子。上田がイってしまうと、その快楽からか美奈子は膝から崩れ落ちてしまうのだった。
その時、寝室から子どもの泣き声が。美奈子は急いで寝室に向かい、子どもをあやす。
すると、子どもはすぐに泣き止んだ。
「私の声を聞くと、すぐに泣き止むの」
寝室まで付いてきた上田に、美奈子はそう説明する。
「ご主人とはシてる?」
「うん」
「週に何回」
「2回くらい」
「昨日はヤったのか」
「ヤったわ。うちの人として1回もイったことない」
「俺のはどうだった」
美奈子は何も答えず、乱れた服を整える。
「どうだった」
美奈子は上田を見つめる。そして、小声でこう囁いた。
「今まで味わったことない快感だったわ」
その言葉を言った時だけ、今まで無表情だった美奈子の顔が、悪戯っ子のような小悪魔な笑顔に変わる。
「だからといって旦那を裏切っていいのか」
そう返してきた上田に対し、美奈子は再び笑いながら、こう囁いたのだった。
「裏切りは女のアクセサリー」