昨年4月発売号で長い歴史に幕を閉じた風俗情報誌『俺の旅』の編集長で、読者から「イコマ師匠」の愛称で親しまれた生駒明氏。雑誌はいったん立ち止まったが、日本屈指の風俗通である氏は今もどこかのフーゾク街をぶらりと歩く。師匠の旅はまだまだ終わらない!
【俺のフーゾク放浪記 第61弾・東京編】
蒲田の昭和レトロなピンサロへ!
暑い季節がやってきました。運動して汗をかいた後、冷たいビールを飲むのは最高の気分です。そしてその足でフーゾクに行けば、もう極楽です。今回は、蒲田のピンサロの魅力をご紹介します。
午前11時過ぎに蒲田駅に到着すると、まずは街の様子を見て回る。蒲田駅の東口に歓楽街があり、東口中央通り沿いにピンサロやエステが並ぶほか、近くにはレンタルルームやキャバクラも点在している。
まだ午前中なのでピンサロやキャバクラは営業しておらず、嵐の前の静けさといった感じである。東口の奥にもピンサロがポツポツとあり、こちらは場末感たっぷりだ。西口に足を運べば良さげなピンサロが一軒、大きな存在感を放っている。比較的新しい店でいい女のコがいそうな感じである。
そのまま西口のピンサロの近くにある老舗食堂『松家カレー』へ入り、名物の牛スジカレー(650円)をいただく。じっくりと煮込まれた牛肉がカレールーに溶け込み、コクの深い味わいである。シンプルな白い皿も労働者の町・蒲田らしくていい。
午後2時半、喫茶店を出ると、東口中央通りにあるピンサロへ。店名は『ハワイ』。なんとも味わい深い名前である。昭和レトロなピンサロを代表するような店名だ。外観も常夏の楽園をイメージさせるブルーの爽やかなもの。いかにもハワイ旅行に行く感じで楽しい。
思いきって入店する。階段を地下一階へと降りて行くとすぐに受付に。料金4000円(20分)を支払うと、そのまま奥のボックス席へと案内される。
店内は驚くほど広々としており、中央の席の上にはミラーボールが輝いている。壁には7色に光る電球が飾られており、まるでクリスマスパーティーのようだ。面白いのはボックス席が向かい合った形になっていること。どうやらキャバレーを改装した感じである。それがまたレトロ感があり嬉しいったらない。辺りを見回すと先客が5名ほど。白髪のシニアがいると思えば30歳前後の若者もいる。みんな昼から遊びたいのだ。
ボックス席で5分ほど待つと、キャミソール姿の黒髪嬢がやってきた。
「Mです。お待たせしました」
30代後半、ロングヘアーがよく似合う美人である。Gカップもあるというバストが悩ましい。胸の谷間にもうすっかり目が釘付けである。
「東京出身よ。趣味? 特にないかな。将来の夢? 別にない。やりたいことがあってもできるとは限らないから」
何とも現実的な答えである。
「ズボン脱いでください」
言われるままジーンズを脱ぎ、トランクスも脱ぐとプレイがスタート。座ったままソフトにキスを交わし、気持ちが盛り上がってきたところでキャミソールを脱がし、豊かなバストを揉みあげる。乳首を舌で転がすように舐めてから、パフパフを楽しみ、夢心地に。
そのまま雪崩れ込むように尺八へ。亀頭を丹念にしゃぶられてから、今度はこちらの乳首をリップしながら手コキ攻めに入る。すごいテクニックだ。
「Mさん、上手だね。すごいよ。もうイキそうだ」と呟くと、再び尺八となり、ジュポジュポとしゃぶられて大興奮してしまう。「もうダメ、イク」と呟くと、舌をさらに素早く動かし、その刺激であえなく大放出してしまった。ふぅ、いっぱい出た。すごい気持ちよかった。
「お客さん? 年配の方から若い人まで幅広い。週末が込むかな」
「30分コースが多い。フリーの人もいるけど、指名も多いよ」
射精後、快楽の余韻に浸りながら、ボックス席で会話を楽しむ。まるで昭和のキャバレーである。あっという間に時間終了となり、入り口まで嬢に見送られて店を出る。
駅まで戻ると東急ストアの4階にある老舗喫茶『シビダス』へ。名物のホットケーキとブレンドコーヒーのセットを頂き一息つく。フーゾクで遊んだ後の甘いものはめっちゃうまい。至福の一時だ。大きな焼きたてのホットケーキの味は最高である。身体中のエネルギーが回復するようだ。蒲田のレトロピンサロは男たちの夢の国。昭和のグランドキャバレーの中で遊んでいるような感覚で遊べるドリームランド。費用対効果抜群の下町の楽園であった。
(取材・文=生駒明)
※今記事は新型コロナウイルスの感染拡大が問題視される前に取材したものです。また、記事内の名称や金額などは取材時のものです。すでに変更の場合もあります。ご了承ください。