2017年にデビューして以降、抜群のスタイルと卓越したテクニックで世の男性をトリコにする美谷朱里。多数の作品に出演することから「キカタンモンスター」の異名をとる彼女は、今春より「本中」「ダスッ!」W専属に。キカタン時代には実現しなかった禁欲モノに初挑戦するなど、新境地を開いている。
本連載は、稀代のAV女優でかつ「大のAV好き」でもある美谷朱里が、心打たれた名作AVを紹介。大人気女優はどんな風にAVを楽しんでいるのか。またどういった視点でAVを見ているのか? 今回もAVの魅力をとことん語りつくす!
美谷朱里の幻想AV論#11
みなさんこんばんは! 美谷朱里です。今回は、昨年12月にムーディーズからデビューした、超期待の新人・八木奈々ちゃんのデビュー作『新人AVデビュー19歳八木奈々 新世代スター候補10年に1人の純真ピュア美少女』を紹介します。
『新人AVデビュー19歳八木奈々 新世代スター候補10年に1人の純真ピュア美少女』
商品発売日:2019/12/13
収録時間:160分
出演者:八木奈々
監督:嵐山みちる
メーカー:ムーディーズ
レーベル:MOODYZ DIVA
奈々ちゃんは仲良くさせてもらっているともちゃん(※智子P)から「あかりん、すごい子が来るよ」と教えてもらった女優さん。売れっ子女優を15年以上撮りまくっているともちゃんが「この子はスターになる」と太鼓判を押す女優さんってやっぱり気になるじゃないですか。それで観てみたんですけど、奈々ちゃんの逸材っぷりにすごく衝撃を受けて。
「10年に1人の純真ピュア美少女」っていう売り文句がガチなんですよ。ともちゃんから聞いたんですが、本当に「フェラ」とかの淫語を知らずに今まで生きてきた子なんです。このご時世にすごくないですか?
AVとかエロマンガとか、エッチなコンテンツの存在はなんとなく小学生くらいから知っているじゃないですか。ほとんどの子供が親に隠れてエロに触れてきたと思うんですが、奈々ちゃんは本当にエロを知らず生きてきた超貴重な子。本当、“なんでこんな子がAVデビューしてしまったんだ”案件なんです。
そんな奈々ちゃんのデビュー作の見どころは、やっぱりはじめての絡み。デビュー作の絡みって、男優さんが優しく女優さんの手を握って、ハグして、チューして…って感じで少しずつ距離を縮めていくじゃないですか。でも、人見知りでかつ男性が苦手な奈々ちゃんは一筋縄ではいかないんですよ。
デビュー作では常連の貞松大輔さんが入ってきて、奈々ちゃんが座っているソファーの横に座ろうとするんだけど、奈々ちゃんはサッと座りなおして貞松さんと距離を置くんですよ(笑)。それで、「握ってみよ」って貞松さんが手を差し出すんですが、それもめっちゃ躊躇するんです。なかなか握れなくて、握るまでがすごく…長い。で、早く握ってほしい貞松さんの表情が20回くらい変わるんですよ(笑)。それが超面白くて!!
デビュー作が好きな人だったら、貞松さんの絡みはいっぱい見ているから、また「貞松かよ」って思う人もいるかもしれないけど、この作品はあの貞松さんの困っている表情を観られるんです(笑)。
いつも余裕で進めているプロ男優さんを困惑させてしまうくらい、新種の子なんですよ。でもそれによって、「はじめて会う男性と性的に触れる緊張感」がこれまでのデビュー作にないほどすごくて。
じっくり時間をかけて、ようやくガチの絡みに入ると、奈々ちゃんが異常なくらい敏感な子だとわかっていくんですよ。ともちゃんも言っていたけど、本当に「演技なしのイクイク娘」。気持ち良すぎるあまり、奈々ちゃんが困っているんですよ(笑)。