「本当ですよぉ」
後輩は体を起こし、酔っ払いの笑顔でそう答えた。
「それじゃあ、なんで俺にはしてないの?」
酒の勢いで、思わずそう聞いてしまった。
「えー、してほしいんですかあ?」
後輩のその問いかけに、僕は速攻で首を縦に振った。
「じゃあ、いいですよお」
彼女を介抱する、という形で一緒に部屋を出た。そして、トイレに向かう。幸いなことに、そこには誰もいなかった。
急いで個室に入りズボンを脱ぐ。後輩はすぐにモノを咥えてしゃぶり始めた。激しいながらも音を全く立てていなかったので、こっそりフェラするのに慣れているのかなと思った。
ずっとこのフェラを味わっていたかったが、酒を飲みすぎていたのと、周りが気になってしまったこともあり、発射はお預け。時間にして約1分程度だったが、ものすごく興奮した。
部屋に戻る時、
「今度、最後までしようよ」
とお願いしてみたが、
「え~どうしようかなあ~」
とはぐらかされてしまった。
その飲み会以降、周りにバレないようにタイミングをみてはセックスを誘ってみたが、けっきょく後輩とは1度もセックスすることはなく、僕は大学を卒業した。
大学を卒業して半年後に、サークルの男5人で久しぶりに集まった時、そのフェラ好きの後輩の話になった。
なんと僕以外のフェラされていなかったもうひとりも、最終的にフェラをしてもらったらしい。けっきょくここにいる5人全員がフェラをしてもらったことが分かり、僕らは大笑いした。
「でもセックスはしてないんだけど、誰かした人いる?」
僕はずっと思っていた疑問をみんなにぶつけてみた。
しかし、後輩とセックスしたのは誰ひとりもいなかった。本当にフェラが好きだからしていただけなのか、と思っていると、ひとりが口を開いた。