――その期間中、自分の接客方法とかに関してお店にアドバイスしてもらったりということはありましたか？
まりな：代表とはちょくちょく話していて、「サイトを見続けてもらえるような施策はたくさんしていこう」みたいなことは言われていました。毎日パネル（写真）を変なパネルに変えてみたりとか（笑）。あと写メ日記は毎日がんばって更新してました。そのせいなのか、3月より（休業中の）4月の方がアクセス数が多かったらしいです。
――ほほ～。
まりな：だから、完全休業しても、お客さんが他のお店に流出していくことなく、見て楽しんで、「一緒に自粛期間頑張ろうよ」っていう雰囲気作りはできたのかなって思います。
――作戦成功ということですね。それで、お仕事は7日から再開されているという事なんですけど、通常通りの営業ということですか？
まりな：通常営業ですね。ただ、女の子によっては出勤を絞ったりしている子もいますけど。
――1週間経って、お客さんの様子はどうですか？
まりな：まだ控えてるんだろうなっていうのはあります。ただ、休業前よりは増えてるという感じはあります。
――お客さんの年齢層的には何歳くらいの方が多いですか？
まりな：40代を中心に、30代、50代がちらほらという感じだと思います。
――キレイな遊び方をするお客さんの中にも、変わったお客さんなんていますか？
まりな：私もかきあつめると風俗歴約4年くらいなんで、けっこういますよ（笑）。でも、最近すごいなと思ったのが、画面でしかイケないお客さんっているんですよ。AVとかスマホの画面でしか発射できないお客さんがいて、それはEDの一種らしいんですけど…。
――画面って、スマホ見ながら自分でシゴくってことですか？
まりな：自分でもいいし相手でもいいんですけど、とにかく生身の裸じゃイケないらしくて…。
――えっ、じゃあ、風俗に来る意味…。
まりな：そうなんですけど、それでもやっぱり人にさわれられたいとか、女の子と話したいとかそういう欲求、人とヤッて出したいっていう願望はあって。でも、イケない体になっちゃってるみたいで。だから、カメラ越しで私を見ながら射精するんです。
――笑えないけど、もったいないですね。
まりな：そうなんです。わざわざ動画を撮って見てヌクみたいな。
――時代というか、闇の部分ですね。
まりな：そうですね。画面に映し出される映像の方が刺激が強いものが多いから、そういう体になっちゃってるのかな。AVの影響受けてる人もいっぱいいますしね。
――まりなさんはAVは見るんですか？
まりな：わたしは…ウフフ（笑）。
――（笑）。まりなさんはYouTubeも含めてお店でも顔出しされてますけど、お友達とか含めた周囲の反響っていかがですか？
まりな：そんなにないですね。気付いてるけど言わないのかもしれないですけど、女性の場合、私がそういう仕事してるって言っても友好的なコが多いですね。「どんな感じ？」とか。
――興味ある感じで。
まりな：そうです。「すごいね」って言われることの方が多いですね。
デリヘル経営にYouTube立ち上げと、今までの女のコたちとはちょっと違う、意欲的に仕事をクリエイトしていく異色の風俗嬢。休業期間中も創作活動で、逆にアクセス数をUPさせるという逆境を跳ね返すアイディアウーマン。その力の源はどこにあるのか、まりなさんの生身の身体と風俗嬢としてのホンネは後編に続く!! （後編は6月2日公開）
〈文＝松本雷太〉
（インタビューは5月中旬にZoomにて行いました）