【緊急インタビュー連載】アフターコロナ:アダルト業界の未来#4 アダルトメディア研究家・安田理央編

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――AVの話は一旦終わらせまして、安田さんはイベントもやられていますよね。

安田:イベントは3月末から4月頭のイベントが3つくらい潰れました。

――緊急事態宣言間近ですね。

安田:原作を手掛けた漫画『たちまち はだかの業界物語』のイベントが最初になくなりました。

――紗倉まなちゃんと一緒に出演予定だった、そのイベントは4月1日に開催予定でしたが、新型コロナへの対策を施して開催する計画はなかったですか?

安田:女優さんの出演はやはり難しいと思い、企画を変えて別のイベントをやろうと思ったのですが、それも中止になりました。

――会場側から中止を求められましたか?

安田:こちらからでした。ギリギリの時だったので、これはちょっとダメだなと思いました。

――残り2つのイベントはアダルト関係でしたか?

安田:アダルト関係ではなかったです。

――安田さんご自身もイベントをこれまで開催してきましたが、今後、イベントは新型コロナにどう対処していきますか?

安田:まだ、落ち着かないうちは開催しないです。無理してやるほどではないので。

――ライブハウスにも安田さんは造詣が深いと思いますが、ライブハウスはどういう形でのライブやイベント再開がベターだと思いますか?

安田:いまはネット配信で対応していますが、厳しいのではないでしょうか。この騒動が終わった時にライブハウスがいくつ残っているのかという話になると思います。

――ネット配信だと経費やギャラなどペイできないですか?

安田:基本的には難しいと思います。ネット配信だと逆にライブハウスの意味もなくなってきますし。

――小さい場所でもできますからね。

安田:そうです。

――アダルト系のイベントはこれまでチェキ撮影などで出演者と接触が多かったです。イベント内容よりもチェキ撮影目的の客も多かったので、内容も変えていかないとならないですよね?

安田:そこに頼り切ったシステムは見直しになる可能性はあります。ただ、私がやっていたトークイベントは接触はありませんでした。

――安田さんや特別な人が、女優からいい話を聞きだす内容のイベントなら、生き残る可能性はありますよね。

安田:どうなんでしょう。

――そういう内容だとネット配信で済みますか?

安田:ネット配信だと「ここだけの話」がしづらくなります。

――会場で「ノーツイート」話はありますからね。そうなると会場でイベントをやる意味はありますよね。

安田:あると思います。

――特にアダルト系イベントだと?

安田:やはりAV女優を生で見る価値もあります。イベントも落ち着けばまた戻せるんじゃないかと思います。ただ接触系はどうなるか分からない気がします。それはだいぶ先の話になります。

――これが長引けばAV女優の廃業も多くなりますか?

安田:多くなります。現時点で撮影もストップしているので結構、厳しいでしょう。

――コンテンツを持っているところが生き残りますか?

安田:メーカーは大丈夫だと思います。女優、プロダクション、監督が困るでしょう。

――大変なのは現場の人間ですね。

安田:そうです。撮影が止まっていると、収入が途絶えるのでかなり厳しいのではないですか。

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