ミラー越しだがK子ちゃんの顔を目に焼き付ける。チラチラ見える笑顔に、オレはほっこりしていた。
すると、F子がオレの楽しみを遮るように言った。
「ちょっと、シャワーとか浴びたいんだけど」
まぁ、無理もない。今日は本当に暑かった。着替える場所は用意されていても、汗を流す場所はない。コスプレの参加者は、みな、汗だくで帰ることになるのだ。
汗を流すと言っても、この帰り道に、スーパー銭湯なんてものはない。ギラギラネオンのラブホばかりだ。オレは軽く注意する。
「いや、このへん、ラブホしかないじゃん」
「いいよ、もー暑いもん。K子もいいでしょ」
「え? うん、F子が一緒なら、いいよ」
何ですか、このやり取りは? ふたり一緒ならラブホはオッケーなのですか?
とはいえ、オレにはラッキーな状況だ。ラブホの入り口が目に入ったオレは、K子ちゃんの気が変わらぬうちに、クルマをそこに突っ込んだ。
K子チャンと二人きりがよかったのに…という気持ちは隠しつつ、部屋に入る。F子がいるとはいえ、ドキドキが止まらなかった。ラブホの部屋に3人で入るなんて、初めての体験だった。
ソファはふたりに譲り、オレはベッドに寝そべった。
「じゃ、シャワーどうぞ」
「うん。でも、お風呂しちゃうから、ちょっと長くなるよ」
F子の返事に、「勝手にしろ」と心の中で毒づく。F子はポンポンと着ていたものを脱ぎ始めた。
K子ちゃんはというと、こちらに背を向けながらブラウスを脱ぎ始めている。紳士の皮をかぶったオレは、スマホを見るふりをしながら、K子ちゃんの脱衣作業をガッツリ見ていた。
2人が浴室に入るとオレは立ち上がり、K子チャンが脱いだものを我慢できずに手に取った。
ほのかに香る淡いメスの匂い。その匂いを大きく吸い込むと、オレの理性は崩壊した。すぐさま素っ裸になり、2人のいる浴室へと突撃した。
「おーっす」
この訳のわからないあいさつが、このときのオレの精神状態を表している。
「え、ちょっと、やめてよ」
F子が叫ぶと、2人は逃げるようにして浴槽に向かった。
「あー、オレもさ、シャワーさせてよ」
「ご自由に、どーぞ」
浴槽のヘリに座り、足湯状態のF子が答える。K子ちゃんはというと、浴槽に浸かりながら両手で胸を隠し、顔をそむけていた。
「て、いうかさー、なんで、大きくしてんのよー」
F子の声が浴室に響く。確かに、モノはすでにギンギンだった。F子はギンギンになったモノの先端を指でチョンチョンと触る。
「いやー、かわいい子が2人もいたら、アソコもガマンできないって」
K子ちゃんの両肩がピクリと動いたのを、オレは見逃さなかった。
「いつものようにぃ、私が洗ってあげるよ。K子も、見てていーよ」
F子は右手でオレのモノをしごき、左手で玉をサワサワする。
「ちょっと、やめてよ。2人とも」
K子チャンがあきれた顔を、こちらに向けた。この表情も、何ともかわいい。腕を組んでいるので、余計に「谷間」が強調されている。そんな姿を見てしまっては、さらに興奮は高まってしまう。