「どうすればいいの？」
「上下に動かして」
手が動き始める。ぎこちないがとても気持ちいい。
「胸を見せて」
「ダメ」
「お願い。見るだけだから」
A姉ちゃんがため息をはく。そして布団の中に頭まで入って、Tシャツを脱いだ。
私も布団の中に頭まで入った。そこには、うすピンク色のブラジャーにパンツ姿のA姉ちゃんがいた。股間はさらに硬くなった。
A姉ちゃんはブラジャー姿のまま片手で股間を握っている。
「クチュッ」
A姉ちゃんの手とガマン汁が擦れ、卑猥な音が鳴る。
もう射精してしまいそうだ。だが、布団をかぶっているのでティッシュがどこにあるかわからない。
「出る、あっ！」
とっさにA姉ちゃんの脱いだTシャツを、股間とA姉ちゃんの手にかぶせる。
ドピュッ！ ドクン！ ドクン！
A姉ちゃんのTシャツに大量に射精した。自慰のときよりも出る量が多い。
「はぁはぁ」
「はい。これで終わり」
「うん…」
私はそのまま静かに自室へ戻った。
A姉ちゃんのTシャツは次の日、洗濯されていた。
悪いことをしたな、という罪悪感があり、謝ろうとした。しかしなかなか切り出すことができず、謝ることのできないまま、その数日後にA姉ちゃんは帰っていった。
それから数年後、何かの集まりでA姉ちゃんに一度会ったが、けっきょく謝ることはできなかった。
そのA姉ちゃんもいまや2児のママだ。
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