【コロナ禍の歓楽街】欲望が消えた新宿と渋谷

コロナ禍の渋谷

 

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響は、国内屈指の歓楽街である新宿と渋谷をも呑み込み、不夜城を一変させた。

 昼夜を問わずエロスとバイオレンスが支配していた街にはドブネズミが我が物顔ではびこり、もはや人間のいる場所などないに等しかった。新型コロナ禍の影響で経済も人々の活気も冷え込み、あの喧騒が懐かしく思えるほどだった。

 撮影は4月下旬の21時から23時までの間に新宿、渋谷で行ったものだが、日ごろはカメラを持ち歩いているだけでも、ぎらついた視線が突き刺さるのだが、その視線を送る人間はもはや存在さえしないのだ。

 獣めいた性と欲望を失くした街が再び日常を取り戻すのはいつなのか…。その日が早く訪れることを願わずにはいられない。

(写真・取材=KKフォトグラフ)

men'sオススメ記事

men's人気記事ランキング

men's特選アーカイブ