コロナの影響で風俗業界は…現役風俗嬢たちのリアルな叫び ~緊急アンケート実施~

※イメージ画像:Getty Imagesより

 

 世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。日本政府はついに緊急事態宣言を発令し、安倍首相は「国民に社会機能維持のための事業継続は引き続きお願いしつつ、可能な限りの外出自粛に全面的に協力してほしい」と呼びかけた。

 すでに各方面でさまざまな影響が出ており、娯楽性の高い職に従事する者からは悲痛な叫び声が聞かれる。特に風俗産業は大きな試練にさらされているようだ。

 そんなコロナ渦において、高収入求人媒体『みっけ』が新型コロナウイルス拡大に伴う風俗産業への影響を明らかにするため、首都圏店舗に所属する風俗キャスト220名に大規模なアンケート調査を行った。※集計期間=3月28日~4月1日

 以下、緊急アンケートの結果を抜粋して紹介する。風俗嬢たちの現状を知ってほしい。

 

【回答者属性】

 今アンケートに回答した風俗嬢は220名。その37%がエステ系の店舗で、29%がデリヘル、13%がホテヘル、11%がオナクラ、6%がソープ、5%が箱ヘルに勤務という構成だ。都道府県別でいうと、約7割が東京で、以下、神奈川、千葉、埼玉、その他となる。

 業態によって価格帯は変わるが、サービス料が15000円~20000円未満のミドル店に勤めるキャストが38%ともっとも多い。次に20000円~25000円未満のミドルリッチ店に在籍する嬢が28%と続く。

 ジャンルでいうと、素人系が29%、人妻系が14%、お姉さん系が13%、巨乳系が12%…という感じ。年代は、20代前半が37%で20代後半が29%、そして30代前半が14%で30代後半が9%となっている。残りは、10代と40代以上だ。

 風俗経験は1年~3年未満がもっとも多い32%で、3年以上も23%と比較的ベテランの嬢が今アンケートに積極的に答えてくれたようだ。

 こうしたキャストの就業動機は、76%が「生活費」。複数回答ありのため、「将来への貯金」と答えたキャストも62%いる。さらに、「学費・奨学金返還」という方も30%いて、切実な理由で働く女性が多い印象だ。もちろん、「娯楽費・遊興費」も34%いるが、「子供のため」という理由で働く女性も6%いるのだ。


【稼ぎへの影響】

 そんなキャストが普段稼いでいる金額は、以下のとおり。


・10万円~30万円未満=33%
・30万円~50万円未満=31%
・50万円~100万円未満=17%
・10万円未満=10%
・100万円以上=6%
・特に決めていない=4%
(金額はすべて月額)


 この普段の稼ぎに比べ、コロナの影響が如実に出始めた始めた3月には約8割のキャストが「稼ぎが減った」という。中には、本指名のお客さんによって「稼ぎが増加」した嬢もいるが、コロナによる打撃は深刻のようだ。

 その打撃の主な要因は「新規客」の減少。80%以上の嬢がこれを痛感している。

 こうした現状に対して、65%のキャストが「写メ日記の投稿を頑張った」と、集客のために努力していると回答。半数以上のキャストが、「今後の出勤の見通し」について「普段以上」と答えている。生活のために働くキャストは、どうにかしてコロナショックを乗り越えようと必死に違いない。


【お客さんについて】

 客層に変化を感じたキャストも多いよう。以下、アンケート回答からの抜粋。


・年配層は減っている気がします。
・プレイ時間を縮小している方もいる。
・飲み会終わりの方が少なくなった。
・家庭を持つお客様が減り、20代30代前半が多い印象。
・マスクをしている人が増えた。


 既婚者や社会的地位のある人はリスクを回避してか、店に足を運ばなくなったようだ。

 また、アンケートの回答には、「マスクをしたままプレイを受ける人がいる」や「キスを拒まれる」などとあり、お客さんの行動にも変化があるようだ。


【感染対策】

 もちろん、94%のキャストが「手洗い・うがいの迎行」するなど、感染対策に力を入れる。「アルコール消毒液の利用」も88%の嬢が実践しており、自分でできる範囲のことは心掛けているようだ。「出勤時・移動時のマスク着用」率も71%と高い。

 そうしたキャストからは、「体調が悪いときには利用を控えて欲しい」や「人が多い場所に行った後は利用を控えて欲しいです」「無理はしないで欲しい」などとお客さんに対する切実な声もある。

 また、店のスタッフに対して「手洗いうがいをしっかりしてほしい」「来店客への検温実施」をお願いするキャストもいる。現場でお客さんと直接触れ合うキャストは、相手を選べないこともあって周りのサポートが必要なのだろう。


【メッセージ】

 今回のアンケートに寄せられたキャストからのメッセージは以下のとおり(抜粋)。


・不安ですが頑張れるだけ頑張りたい。
・しんどい。
・今は耐えるしかない気がしている。
・自分がかかってしまったらゲームオーバーなので体調管理をしっかりやりましょう!
・この仕事に関わらず、多くの人が精神的不安と経済ダメージを受けていると思っています。【感染を防ぎながら今の経済生活をキープ】なんて無理と思っていても、こういったアンケートを風俗に関わる人の生活維持のために活用しようと、動いてくれているんだと思ってます。ありがたいです。不安はありますが、これからも暫くの間よろしくお願いします。というのが今の気持ちです。
・はやくコロナが終わって欲しいです。
・史上最大の閑散期のあとは史上最大の繁忙期が来ると信じて乗り越えましょう。頑張ることより耐え忍ぶ事に重点をおいた方が良いと思います。皆様のご健勝をお祈り申し上げます、お互い生きましょう。

 

 姿の見えないウィルスに恐怖しつつも、生きるために日々汗を流す風俗嬢たち。そんな彼女たちを応援するためにも「風俗に行こう!」とは安易には言えない状況だが、とにかく乗り切って欲しい。一刻も早い収束を願うばかりだ。

 

 今回のアンケートを実施した高収入求人媒体『みっけ』では、「フレフレ風俗!コロナに負けるなプロジェクト」を実施中。アンケート結果の詳細については、同プロジェクトの特設ページをご確認ください。

■「コロナに負けるなプロジェクト」特設サイトはコチラ

※本記事内の「%」の数字は小数点以下を四捨五入しています。

 

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