【エロ体験談・傑作選】単身赴任中の情事


 彼女は仕事の関係で最近このあたりに引っ越してきたみたい。名前は「M美」といい、スタイル抜群というワケではなかったが、胸は大きくてタイトなトレーニングシャツはこんもりと盛り上がっていた。

 
「大した研修もしないで、いきなり地方へ飛ばすんですよ、ホント、うちの会社ブラックなんですよね、まったく!」

 
 M美は初対面の俺にもそんなグチをこぼすタイプで、そのフランクな人柄に好感を抱いた。この日をきっかけに俺とM美は顔見知りになり、やがて時間が合うとご飯を一緒に食べる仲になった。彼女には遠距離恋愛中の彼氏がいて、俺と同じような境遇だったことが、M美の警戒心を和らげたのかもしれない。

 ある日のこと。仕事終わりにジムに行くとM美と会った。しかし、いつもと雰囲気が異なり、

 
「Yさん、トレーニング終わった後、時間あります?」

 
 と、やけに神妙な面持ちで言われた。

 翌日が休みだったこともあり、俺はM美の話を聞くことに。トレーニングで汗を流した後、彼女と一緒に近くの居酒屋に入った。

 ビールで乾杯するとM美は意を決したように、「私、彼氏と別れました…」と言った。

 ワケを聞くと、M美が近くにいないのをいいことに彼氏がほかの女に手を出したという。まぁ、よくある話だが、M美はかなりショックを受けていて、俺の前でわんわん泣く。俺は何とか彼女を励まそうとしたが、泣きじゃくる姿を見ているとなぜか愛おしくなり、酒の力もあってか、これまで抑えていた男としての感情が込み上げてきた。

 そこで、少し落ち着きを取り戻したM美に「うちで飲み直すか?」と切り出す。すると彼女はコクっと首を縦に振ったので、店を出てすぐにタクシーに乗り込んだ。

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