入店最初についたお客さんにびっくり
インターネットの出現により、社会や市民生活が激変したのは誰もが知る事実だが、もちろん風俗業界や利用する側にとってもそれは同じ。そして、働く女の子にとっても大きな変化をもたらしている。
昨年、某風俗店の女のコを取材しているとき、その子がチラッと話してくれたことがある。
「私、以前ピンサロで働いてて、そこ辞めて今のお店に移籍したんですけど…。ちょっと怖いけど、話していいですか？ 今のお店の体入（体験入店）のとき…一番最初についたお客さんが…前のピンサロの常連さんだったんですよ!! 怖くないですか!? 誰にも教えてないし系列店でもないのに、偶然なんて絶対ありえないですよね！」
もし、これが偶然だとしたら、風俗の神様のいたずらに違いないのだが、これにはネット社会による穴があったのだ。
実はその客、彼女がピンサロにいる頃に移籍先である今の風俗店でも遊んだことがあり、メルマガの登録をしていたらしい。
彼女がピンサロを辞めて移籍する際、今の店が客への告知用として顔を出していない映像を、メルマガ登録者に体入情報として送ったのだ。たまたまそれを見て、その客はピンときたらしい、「あのコだ!!」と。
「ネ、スゴくないですか⁉︎ 顔出してないのに身体でわかっちゃうんですよ！ 私ってそんなに特徴的な身体してますかね。まぁ、スタイルはいい方だと思うんですけど（笑）」
辞めたタイミングと入店のタイミング、そして通いつめて目や脳に刻み込んだオキニの肌の質感やスタイル。そのデータを生身のエロAIが総合判断して「イツモノ ピンサロノ アノコデス」と判断したってことだろう。それにしても、薄暗いピンサロなのによく…と感心せずにはいられない。
しかし、それは彼女に限ったことではない。実は他の取材でも同様に、移籍後も前の店の客が来るという女の子は少なくなかった。
「私は箱ヘルから今のイメクラに移籍したんだけど、痴漢プレイでアイマスクを外したら、前の店のお客さんだったってことめっちゃありますよ!! アイマスク外した瞬間に知ってる顔があって、一瞬、『あれ、この人知ってるけど、この店の客だったっけ？』って思うんだけど、移籍してからそんなに日にち経ってないし！ それに、私の友達もそういうことあるって言ってました」